反り腰の痛み|33歳女性の症例
反り腰による腰痛
「もしかしたら、この腰の痛みは反り腰?」
「姿勢を良くしようと胸を張っていたら、反り腰と言われた」
「反り腰と言われたけれど、どうしたらいいの?」
このようなお悩みはないでしょうか?
そこで今回は、当院に来院された33歳女性の症例をもとに、反り腰についてお話しします。
代表的な症状
反り腰の方には、次のような症状が見られることがあります。
- 朝起きると、腰が痛い・だるい
- お腹がぽっこりと見える
- 歩くと、太ももの前が疲れる
もちろん、これだけで反り腰と決まるわけではありません。
一般的に反り腰は、腰のカーブが強くなり、お腹が前に出たような姿勢になります。

腰が反って骨盤の傾きが強くなると、太ももの前側の筋肉も張りやすくなります。
そのため、長く歩くと太ももの前が疲れる方もいます。
さらに、姿勢を良くしようと胸を張ることで、腰まで反ってしまう方もいます。
では実際に、反り腰の状態が見られた腰痛の方の症例をご紹介します。
バレーボール再開後、腰痛が出た33歳女性
この方は、学生時代にバレーボールをしていました。
その後しばらく競技から離れていましたが、数年ぶりにバレーボールを再開したあと、突然腰に強い痛みが出てしまいました。

※施術の効果には個人差があります。
腰を痛めた当初は、
- 中腰になる
- 靴下を履く
- くしゃみをする
といった動作で腰に強い痛みが出ていました。
特にくしゃみをしたときには、瞬間的に強い痛みが走り、しゃがみ込むほどだったそうです。
MRIやレントゲン検査も受けましたが、大きな異常はないと言われました。
その後、病院や整骨院などでリハビリやマッサージを受けました。
2~3か月ほどすると、最初の強い痛みは落ち着いてきました。
しかし、日中の腰の違和感や、寝ている間のだるさは残っていたそうです。
また、動くと腰に痛みが出るため、
「もうバレーはできないのかな…」
と思うほど悩まれていました。
なぜ 腰の違和感やだるさが残っていたのか
この方の身体を確認すると、
- かかとに体重を乗せて立っている
- お腹を少し突き出し気味で立っている
- 上向きで寝ても腰が反っている
という特徴がありました。
かかとに体重が乗ると、身体が後ろに倒れないように、お腹を前に出してバランスを取ります。
その結果、腰が反った姿勢になりやすくなります。

さらに、上向きで寝ても腰が反っていると、寝ている間も腰まわりの筋肉が緊張したままです。
そのため、朝起きたときの腰のだるさや痛みが残っていると考えました。
どのように施術したのか
そこでまず、かかとに乗っていた体重が足裏全体に乗るように、足首から施術しました。
次に、背骨の反りを戻すために、左右の股関節を動かしながら骨盤の傾きを調整しました。
すると、前に出ていたお腹や腰の反りが少なくなり、慢性的に緊張していた腰まわりの筋肉がゆるみました。
施術後に身体を確認すると、先ほどまで痛くてできなかった腰を反らす動きや、身体をひねる動きができるようになりました。

その後の経過
その後も施術を重ねることで、寝起きの腰の痛みやだるさはなくなっていきました。
また、家事などで無理をして腰に痛みが出ても、以前のように次の日まで痛みが残ることはなくなりました。
反り腰になっていないかチェックしてみましょう
反り腰になると、腰の後ろにすき間ができやすくなります。
自分も反り腰になっていないか、次の方法で確認してみてください。

仰向けでチェック
仰向けに寝て、腰の下に手を入れてみます。
手のひらがスッと入るようなら、腰の反りが強くなっている可能性があります。
壁に立ってチェック
壁に、
- 後頭部
- 背中
- お尻
- かかと
をつけて立ちます。
このとき、腰と壁の間に手が入りやすい場合も、反り腰の目安になります。
もちろん、これだけで反り腰と決まるわけではありませんが、腰の後ろに手が入りやすかった方は、次の生活習慣にも注意してみてください。
反り腰になりやすい生活習慣
普段、何気なくしている姿勢や習慣が、腰の反りを強くすることがあります。
たとえば、
- 台所で、シンクにお腹をつけてもたれる
- ヒールの高い靴を履くことが多い
- うつ伏せでスマホを見たり、本を読んだりする
といった習慣です。

シンクにお腹をつけてもたれると、腰を反らした姿勢になりやすいです。

また、うつ伏せで上半身を起こした姿勢も、腰が反ってしまいます。
まずは、普段の生活の中でこうした姿勢を長く続けていないか、確認してみることが大事です。
考察 寝たら良くなる身体へ
反り腰に限らず、腰は上半身と下半身をつなぐ場所なので、どうしても負担がかかりやすい部分です。
そのため、無理をすれば、一時的に痛みが出ることはあります。
ただ、本来私たちの身体には、寝ることで回復する力があります。
この方の場合は、寝ているときも腰が反っていたため、睡眠中も腰まわりの筋肉が十分に休めていない状態でした。
これが、痛みやだるさを翌日まで持ち越していたと考えます。
施術を続け、腰の反りが戻ると、睡眠中も腰まわりの筋肉が休めるようになりました。
この結果、無理をして痛みが出ても、翌日まで痛みが残らない状態になったと考えます。

まとめ
反り腰が気になる方は、まず今回ご紹介したセルフチェックや、普段の姿勢を確認してみてください。
ただ、姿勢に気をつけても、
- 朝起きると腰が痛い
- 腰のだるさが続く
- 少し無理をすると、翌日まで痛みが残る
といった状態が続く場合は、早めに専門家へ相談されることをおすすめします。
その際、痛い腰だけを見るのではなく、立ち方や歩き方、足首、股関節、骨盤など身体全体を確認してくれるところを選んでみてください。
今回の患者さんも、腰だけを施術したのではありません。
かかとに乗っていた体重が足裏全体に乗るようにし、股関節や骨盤の動きを整えることで、腰の反りにも変化が出ました。
このように、反り腰は腰だけに原因があるとは限りません。
身体全体のバランスを見て、腰に負担がかかっている所がないかを確認することが大切です。
腰痛について、当院の考え方や実際の症例をもう少し詳しく知りたい方は、腰痛の症状ページも参考にしてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
新森桂整体院 院長
はり師・きゅう師・柔道整復師
執筆者:桂 寛章







