前十字靭帯の手術後も膝が痛い|44歳女性
前十字靭帯の手術を受けて、リハビリもした。
それなのに、
「膝の曲げ伸ばしが戻らない」
「走ると痛い」
「このままでスポーツに復帰できるのかな…」
そんな不安を感じている方もいらっしゃるかと思います。
前十字靭帯や半月板の手術後は、関節の動きを出すリハビリや筋力トレーニングを行うことが一般的です。
ただ、しっかりリハビリをしても、思うように膝の痛みが良くならなかったり、スポーツに復帰すると再び痛みが出たりする方もいます。
今回ご紹介するのは、前十字靭帯再建術と半月板の手術を受けた後、バスケットボールに復帰したものの、徐々に膝の痛みが強くなった44歳女性の症例です。
当院に来られた時には、階段の上り下りもつらくなっていました。
来院時の状態
来院時は、階段の上り下りで両膝に痛みがあり、特に階段を降りる時につらい状態でした。
また、両膝とも最後まで曲げきる、伸ばしきることができず、動かすと痛みもありました。
身体の検査
膝だけでなく、股関節や骨盤、立ち方や歩き方も確認しました。
すると、
- 両方の股関節と足首に、動きの制限がある
- 特に右股関節は、内側へ動かしにくい
- 右足首は左に比べ、足首をピンと伸ばす力が弱い

- 膝が曲がりきらない、伸びきらない
- 立ったときに、つま先の向きが左右で違う
といった特徴がありました。
見立て
私が特に注目したのは、つま先の向きです。

通常、左右のつま先の向きは、そんなに大きく違いません。
しかし、この方は右足のつま先が外側を向いていました。
私の経験では、このようにつま先を外に向けて立つ方は、その方が身体を支えやすいため、無意識にその姿勢をとっていることが多いです。
皆さんも、ぎゅっと踏ん張る時は、つま先を真っすぐにするより、少し外に向けた方が足に力を入れやすいと思います。
実際、右の足首は、左に比べて力が入りにくい状態でした。
つまりこの方は、右足で身体を支えやすくするために、無意識につま先を外へ向けていたのではないかと考えました。
しかし、その状態でバスケットボールのように、走る・急に止まる・ジャンプする・着地するといった動きを繰り返すと、足先が外を向いている分、膝にはねじれの力がかかりやすくなります。
このねじれが、膝の痛みを長引かせている要因の一つではないかと考えました。

施術
右足に無理なく体重を乗せられるように、まずは骨盤や股関節周りから施術しました。
さらに、硬くなっていた足首も、なめらかに動くように整えていきました。
そうすることで膝周りの余計な緊張がとれ、膝が少しずつ伸びるようになりました。
膝が伸びると、足に体重を乗せやすくなります。
また、歩く時の動きもスムーズになるため、歩行時の膝への負担も減っていきます。
一方、左膝は、右膝をかばっていた影響から、太ももやふくらはぎの筋肉が硬くなっていました。
これらの筋肉は、膝を曲げたり伸ばしたりする時に使います。
そこで左足は、硬くなった筋肉の緊張を取りながら、股関節や足首も動きやすくなるように施術しました。
施術後の経過
約2週間後には階段の上り下りができるようになり、約3週間後には走れるようになりました。
まだ階段を降りる時などに多少の痛みは残っていましたが、バスケットボールの練習にも復帰できるようになりました。
患者さまの声

(※施術の効果には個人差があります)
10年ほど前に、バスケットボールで左膝の前十字靭帯を断裂しましたが、当時診てもらった整形外科では「前十字靭帯は断裂していない。」と言われ、そのままバスケを続けていました。
5年前に、今度は右膝の前十字靭帯を断裂し、その時に左膝の前十字靭帯も断裂していることが判明しましたが、両足を一度に手術することはできず、右膝のみ再建手術を受け、左膝は断裂したままバスケを続けていました。
しかし、練習の後に膝の痛みが激しくなり、膝が外れるような感覚があった為、再建手術を受け、半月板も外側のみ取りました。
術後は順調にリハビリや筋トレを行っていたのですが、練習に復帰してから徐々に膝の痛みを感じるようになり、ついに階段の昇降ができなくなりました。
インターネットで膝の痛みについて調べている時に、桂整骨院のHPを発見し、職場や家からも近いこともあり、診てもらうことにしました。
桂先生は、私の「バスケを続けたい!!」という想いを理解してくれ、競技復帰に向けた施術を試行錯誤しながら行ってくれました。
私の場合は「股関節と膝と足首のバランスが崩れている」らしく、痛みの全くない不思議な施術なのですが、2週間で階段の昇降ができるようになり、3週間後には走ることができるようになり、練習に復帰できました。
まだ、階段を降りる時などは多少痛みはありますが、3週間前のことを思うと雲泥の差です。
途中で、膝の手術をした病院で定期検診があり、膝の痛みについて訴えましたが、「関節炎なので、薬で痛みがなくなれば、トレーニングしても大丈夫。」と言われただけでした。
かなり状態が悪くなってから桂先生に出会ったので、完全復帰までには少し時間がかかるとは思いますが、これからもお世話になりながら、バスケを続けて行きたいと思っています。
大阪市都島区 44歳 女性
よくある質問
Q. 病院のリハビリと併用できますか?
はい、できます。
病院のリハビリを無理にやめる必要はありません。
Q. 仕事帰りに行きたいのですが、着替えはありますか?
はい、ハーフ丈のジャージをご用意しています。
Q. 施術は痛いですか?
いいえ、痛くありません。
曲がらない膝を無理に曲げたり、伸ばしたりすることもありませんので、ご安心ください。
Q. 何回くらいで良くなりますか?
膝の状態や痛みの強さによって差があります。
おおよその目安については、初回の施術後に、状態を確認したうえでお伝えします。

考察:膝の手術後、リハビリがうまく進まない方へ
前十字靭帯や半月板の手術後は、まずは傷ついた膝そのものの回復が大切です。
ただ、今回のように、膝をかばっているうちに股関節や足首の動きが悪くなったり、足全体の使い方が変わったりすることもあります。
手術後、リハビリを続けているのに、
「膝が最後まで曲がらない、伸びない」
「走ると痛い」
「なかなかスポーツに復帰できない」
という場合は、痛みのある膝だけでなく、股関節や足首、歩き方なども一度確認してみることが大切です。
新森桂整体院では、これまでの経緯をうかがったうえで、身体全体の動きを確認し、何が膝に負担をかけているのかを考えながら施術しています。
当院の膝の痛みやスポーツ障害に対する考え方や実際の症例については、下記ページで詳しく説明しています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
新森桂整体院 院長
はり師・きゅう師 柔道整復師
執筆:桂 寛章







