顎関節症のセルフケア

こんにちは、大阪市旭区で「新森桂整体院」を開業している 桂 寛章 です。

先日「顎関節症の予防法」について書かせて頂きました。

すると…

「もう顎関節症になっているんですけど…何かセルフケアはありますか?」

という問い合わせがありました。

…というわけで、今回のブログは「顎関節症のセルフケア」についてお伝えします。

とても簡単に出来ることなので、ちょっとしたスキマ時間に試して下さいね。

 

★どんな人が顎関節症になりやすいの?

このお題は、前回の予防法の時に「マスクしばり」で書かせて頂いたので、今回はマスクは関係なしに書いてみますね。

・寝るときに、いつも横むきで寝る人

・食事のとき、片方の奥歯で噛むクセがある人

・ほおずえをつくクセがある人

・睡眠時、歯ぎしりをする人

…といったところです。

 

★では「なぜ?」上記の方は顎関節症になりやすいのか?

それでは、一つ一つお話ししますね。

・まず、「寝る時はいつも横むき」な方

このクセがある方は、ホント気をつけた方がいいです。

顎だけじゃなく、歯並びにも影響が出るんですよ~!

例えば、歯の矯正ってありますよね。

あれ、どの位の力を歯にかけて動かしているか?と言うと…

なんと!わずか50~100グラムだとか。

えっ?ホント?と思うかもしれませんが、ホントの話、歯医者さんが言ってました。

ごくごく軽い力でも、継続的に力が加わると「骨や歯」は動いていくんです。

 

一方、横向き寝で奥歯にかかる力は、30~200グラムとされています。

…となると、50グラムでも歯が動くのに、毎日一晩中「横向き寝」で寝てたら…

顎にも影響が出ても不思議じゃないですよね~(汗)。

 

・次に、食事の時の「片方の奥歯で噛む」クセ

顎を動かす筋肉は、右と左に付いています。

もし右の奥歯でばかりで噛んでいたら、右の顎の筋肉ばかりを使っている…という事。

これでは「右の顎の筋肉は、左に比べいつも緊張状態」になりますよね。

すると、顎を動かす左右の筋肉のバランスが崩れるので、痛みが出る…という訳です。

 

・それでは、ほお杖をつくクセ

これは、原理的には「横向き寝」と同じです。

顎に持続的に力を加えるのは、良くないです。

ちなみに、俳優の唐沢寿明さんは学生時代出っ歯だったらしく、授業中ずっと前歯を頬杖のようにして押さえていたら、出っ歯が引っ込んだ…という話を聞いたことがあります。

 

・最後に、歯ぎしりするクセ

これも歯にかかる力を考えると…良くはないですよね~。

(なんせ30グラムで、歯は動くんですから…)

また、歯ぎしりが続くと…歯はすり減ります。

歯がすり減れば、噛み合わせにも問題が出ますよね。

噛み合わせが悪いと…顎の筋肉の左右のバランスが崩れ…いずれ顎関節症に!

という訳です。

 

★顎関節症のセルフケア

これは「予防法でお伝えした方法」でも効果はあります。

ただし…

横向きで寝るクセのある方は、どちらか片方ばかりで寝ないで、左右交互で寝る方が良いですね。

(もちろん仰向けで寝るのが一番良いです)

また「仰向けで寝ると腰が痛い…」という方は、早めにお近くの整体院か整骨院などでみてもらう事をオススメします。(多分、反り腰になっているかと思いますよ)

 

次に、食事の時片方の奥歯ばかりで噛むクセのある方。

これはもちろん、それを止めるのが一番ですが、クセになっている事って、なかなか止めれないのもまた事実。

こんな方は、ガムを使って「左右均等」に噛む練習をすると良いですよ。

クロレッツなどの「粒ガム」を、左右の奥歯で一つづつ噛む。

こうすることで、苦手な方の奥歯で噛む習慣をつけて下さい。

 

ほお杖…は、気がついたら止める。それしかありません(汗)

 

歯ぎしりも、歯医者さんに行って「睡眠時のマウスピース」を作って、歯のすり減りを予防するのがいいですね。

★まとめ

いかがだったでしょうか?今回は「顎関節症のセルフケア」をお伝えしました。

この度のブログが、顎関節症でお困りの方の症状を、少しでも軽くする事に役立てば幸いです。

また、当院でも「顎関節症」の施術を行なっています。

顎の痛みがひどい…

口が開かない…

「コクコク」音がする…

などの症状でお困りでしたら、一度ご相談ください。

(監修:柔道整復師・鍼灸学士 桂 寛章)