膝の痛みの本当の原因

こんにちは、大阪市旭区にある新森桂整体院の桂です。

膝に痛みがある方にお話を伺うと…

「階段の上り下りがツライ」

「床からの立ち座りの際は、何かにつかまらないと出来ない」

「レントゲンで膝の軟骨がすり減っていると言われた」

このような事でお困りの方が多いです。

また…

「痛み止めの薬やヒアルロン酸の注射をしても、あまり効果がなかった」

と言われる方も多いです。

膝の軟骨がすり減っていると言われて、痛み止めの薬やヒアルロン酸の注射をしたのに良くならなかったら…この先、ずっと膝の痛みを我慢しないといけないのかと憂鬱になるかもしれません。

そこで今回は、病院でのリハビリで良くならなかった方に読んでほしいブログを書きました。

症例

少し長文ですが、まずはこの方の体験談をお読みください。

69歳 女性 膝の痛み

(※施術の効果には個人差があります)

最初は右の膝にかすかな痛みを感じていましたが、しばらく放置している間に膝の痛みが強くなってしまいました。しかし、整形外科には行かなかったそうです。

なぜならこの方のお母様が、同じ膝の痛みで20年以上整形外科に通院中で「電気治療・マッサージ・湿布・痛み止めの薬」などの治療をしても良くなっていないので、整形外科には行く気にはなれなかったそうです。

そこで当院に来られたわけですが、3~4回の施術で微かな痛みはあるものの「階段の上り下り」が出来る様になりました。

では、この方の膝の痛みに対して、どんな考えで施術をしたのかを簡潔に説明します。

膝の痛みの本当の原因

膝の痛みがなかなか良くならない方の場合、痛みの原因は膝以外にあることがほとんどです。そして「痛みの本当の原因」は「身体の歪み」です。

身体が歪み、その負担が集まる所が膝であれば、膝が痛くなります。ですから、もし仮に「足首の歪みが原因」で膝に痛みが出ているなら、足首の歪みを治さないと膝の痛みはとれません。

膝の軟骨がすり減るのも同じです。膝の内側の軟骨がすり減っている方は、膝の内側ばかりに負担がかかっているので「内側の軟骨」がすり減ります。

この内側の軟骨が減る原因がどこにあるか?これを見つけて治してあげれば、軟骨のすり減りは止まりますし、痛みも引いていきます。

しかし、軟骨のすり減る原因を治さずに、ヒアルロン酸の注射をいくら打っても…それは穴の開いたバケツに水を貯めようとしているようなものです。

なんで?バケツに穴が開いたのか?まずはその原因を見つけ、補ってあげることが大事になります。

間違いやすい原因

よくある間違えに年齢、「年のせいにする」があります。症例であげた方も69歳ですので、レントゲンなどで検査すれば、加齢的な骨の変化は必ずあります。

しかし、80歳でも元気な方は元気ですし、逆に50代から膝の関節の変形に悩まれる方もいます。それに症例であげた方は「右の膝」だけが痛いわけで「左の膝」は痛くありません。右の膝だけ「歳のせい」にするのは無理があります。

また「筋肉が足りない」というのも、膝の痛みの原因でよく言われますが、これも同様に私は間違いだと考えています。マラソンを走るなど特別なことをするなら、それ相応の筋力も必要ですが、日常生活を普通におくるぐらいなら、特別な筋力は必要ありません。

現に、高齢で膝に痛みがなくスタスタ歩いてる方は、皆が皆、スポーツクラブなどで筋トレしているか?と言ったら…していませんよね?もし元気な高齢者が全員、スポーツクラブに行っていたら、スポーツクラブは大儲けです(笑)。

冗談はさておき、症例の方も痛くない左膝だけ筋トレしていたのか?と言ったら…そんなことはありません。左右両方、同じように使っていましたが、右の膝だけ痛くなりました。

もし、筋力が原因で痛みが出るなら、右も左も同じように痛くならないとおかしいです。

そして筋力がらみで、もう一つ間違えて欲しくないのは「膝に痛みがあるのに、頑張って歩いたり運動すること」です。

膝に痛みがある状態を「かぜ」に例えるなら…「熱」がでている状態です。かぜを引き、熱がでたら…大人しく寝ていますよね。それを「かぜを引いたのは、体力がないからだ。熱があるけど、体力をつけるために走ろう!」なんて事をしたら…下がるはずの熱も下がりません。

もしウォーキングや運動をされるなら、膝の痛みがとれてからをお勧めします。

痛みの原因の見つけ方

膝の痛みの原因は、必ず「身体全体」を見ないと分かりません。立っている姿、歩く姿、股関節や腰の動きに左右差はないか?など、どこに原因があるかは人それぞれです。

ですからもしこのブログを読まれるあなたの膝が、病院などに治療したのに良くなっていなくても、膝しか見てもらっていなければ治療の仕方を変えれば良くなる可能性は十分にあります。そこでもし治療する院を探されるなら、問診や検査の際に身体全体を見てくれる院をお勧めします。

まとめ

膝の痛みの原因は、多くの場合膝以外にあります。当院では身体全体を見て、膝痛の原因を探し施術していますので、もしなかなか良くならない膝痛でお困りならご相談ください。最後までお読みくださりありがとうございました。

(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)