腰椎分離症の解決法

「安静にしていると良くなるけど、また運動を始めると痛くなってしまう」
「病院で安静を指示されたけど、いつ治るのか不安で仕方ない…」
「腰の痛みがずっと続いていて、仕事や日常生活に支障が出る…」
このようなお悩みを抱えている方は、いらっしゃいませんか?
腰椎分離症は、成長期の子供に多い疾患ですが、大人になってからも痛みに悩む方も少なくありません。昔痛めた腰がいつまでも治らなかったら、「このままで大丈夫なのか?」と不安になりますよね。
そこで今回のブログでは、現役でスポーツをされている方や、学生時代にスポーツで腰を痛めた方に多い「腰椎分離症」について、一般の方にもわかりやすく書いてみましたので、ぜひ最後までお読み下さい。
腰椎分離症とは?
背骨(腰椎)の一部分にヒビが入り、その部分が分離している状態です。通常私たちの背骨(腰椎)は、互いに連結して動いています。しかし、その一部が分離すると、本来の役割を果たせなくなり、痛みや動きの制限が生じてしまうのです。
どんな人が起こしやすい?
腰椎分離症は、成長期の子供、特に野球やサッカー、体操など激しいスポーツや腰を反らせる動きが多いスポーツで起こりやすい疾患です。成長期の子供は骨が完全に形成されていません。その為、スポーツによる繰り返しの負担が影響します。
なぜ?骨にヒビがはいる?
結論から言いますと、繰り返し背骨にかかる負担が原因です。
成長期の子どもの骨は、まだ完全に出来上がっていません。そこに毎日の練習による負担が背骨の同じ部分に集中してしまうと、まだ柔らかい骨が耐えきれずに「ヒビ」が入ってしまうのです。これは「針金」を同じ場所で何度も折り曲げていると、そこから折れてしまうのと似ています。
このように、腰椎分離症は単なる「ケガ」ではなく、繰り返しの負担が原因で生じる疾患です。
腰椎分離症の特徴的な症状
最も典型的な症状は、体を反らすような動作で腰に痛みを感じることです。例えば、以下のような場面で痛みを感じることが多いです。
・スポーツの練習中など(特に腰を反らす・ひねる動作)
・荷物を上の棚に上げるなどの動作
・大きく伸びをする
・うつ伏せで上体を反らせる
また、じっとしていても痛むことがあります。
・長時間座っているだけで腰からお尻にかけて痛みや痺れが出る
・授業中に座っていられない
・車の運転やデスクワークでのPC作業で痛みが増す
・朝起きたときに腰が硬くて痛い
・同じ姿勢を続けると徐々に痛みが強くなる
これらの症状により、勉強や仕事、日常生活に支障が出てしまうことも少なくありません。
腰椎分離症の痛みをとるために大事なこと
腰椎分離症と診断された場合、まずは無理をせずに安静にすることが大切です。
ただし、単に安静にするだけでは「痛みは和らぐ」かもしれませんが、根本的な原因は解決されません。根本的な原因が解決しないと、運動を再開すると痛みは戻ってしまいます。
同じ部活で練習しても、なる人とならない人の差
同じチームで同じ練習しているのに、ある人は腰椎分離症になってしまい、ある人はならない。この主な原因は「身体の歪み」があるか、ないか、です。
私たちの腰は5個の腰椎(背骨)が連なって出来ています。健康であれば、この5個の骨が連動して動いてくれるので、どこか一つの骨ばかりに負担がかかる事はありません。
しかし、身体が歪んでいると「背骨の連動性」が失われ、どこかに負担が集中します。その負担が毎日の練習で蓄積され、腰椎にヒビが入るのが腰椎分離症です。
当院の施術例
この方は、学生時代に腰椎分離症を患いました。一旦は落ち着いていた腰の痛みですが、その後就職し、座り仕事が続いたり、力仕事をすると腰の痛みに悩まされていました。
整形外科を受診すると「腰椎分離症」があるから、痛みと付き合っていくしかないと言われ、湿布を貼るなどして、なんとか凌いでいましたが、痛みが強くなり当院に来られました。
身体のバランスを見せていただくと「歪み」がありました。そこで「歪み」を整えたところ、座り仕事や力仕事をしても痛みの出ないようになりました。
(Googleマップの口コミより※施術の効果には個人差があります)
当院の考え方
当院では、「身体が歪むと、どこかに負担がたまる。その負担が溜まったところが『腰なら腰が痛くなる』」という考え方を基に施術を行っています。
腰椎分離症においても、単に腰だけの問題としてとらえるのではなく、身体全体の「バランスの崩れ」が原因で「腰痛が分離した」と考えて施術しています。
ただし、腰椎分離症で分離してしまった骨は、残念ながら再度癒合することは、ごく稀です。これが「分離症は治らない」と言われる所以です。
しかし、身体の歪みを整えることで、背骨全体の連動性が戻れば、再び痛みなく運動する事は可能です。
まとめ
腰椎分離症は、決して「痛みが取れない」疾患ではありません。確かに、一度分離した骨がくっつくことは難しいですが、適切な施術をすれば痛みなく運動することは可能です。
大切なのは、腰だけでなく、からだ全体のバランスを整えることです。もし「腰椎分離症」の痛みでお困りなら、一度ご相談ください。最後までお読みくださり有難うございました。
(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)