膝の痛みの原因と解決法

「階段を上り下りするたびに痛みが走る…」
「仕事中、しゃがんで膝を曲げるのが辛い…」
「孫と遊ぶ時に、膝が痛くて思うように動けない…」

このような膝の痛みでお悩みの方も、多いのではないでしょうか?実は膝の痛みは、意外と身近な問題なのです。

ある調査によると、40代の4人に1人、50代では約3人に1人が膝の痛みを感じ始めます。さらに年齢が上がるにつれて、その割合は増加していきます。

膝の痛みは、日常生活に大きな支障をきたし、生活の質を著しく低下させてしまいます。また、こんな不安を感じている方も少なくないと思います。

「病院で薬や注射をしているけど、いつまで続ければいいの?」
「膝の変形が進んでいるみたい。このままでいいのかな…」

でも、大丈夫です。適切な対処法を知れば、膝の痛みや不安は解消されます。そこで今回のブログでは、膝の痛みについて分かりやすく解説していきます。ぜひ最後までお読みください。

膝痛の原因

膝の痛みの原因は、大きく2つに分けることができます。

はっきりとした原因があるもの

スポーツや事故などによる、いわゆるケガが原因で痛くなった膝。

  • スポーツ中の急な動きによる靭帯や半月板の損傷
  • 日常生活で転んで膝を捻る、膝をぶつけるなど

これらのように、明らかな出来事をきっかけに痛みが生じたケース

はっきりとした原因がないもの

明確な出来事がなくても、徐々に膝に痛みが出てきたケース。特に中高年の方の膝の痛みに関しては、このようなケースが多いです。

   この様なケースは、一般的には以下の要因が言われています。

  • 加齢による膝の軟骨のすり減り
  • 足の筋力不足
  • 肥満

しかし、30年以上臨床の現場で膝の痛みを見ていますと…

  • 高齢でも膝の軟骨のすり減りが無く、痛みのない人もいます。
  • 運動習慣がなくても膝が痛くない人もいます
  • 痩せていても膝が痛い人もいます

これらの事実は、膝の痛みの原因が単に「年齢」「筋力」「体重」ではないことを示しています。

この様なはっきりとした原因がないにもかかわらず、段々と痛くなってきた膝の痛みには、あまり知られていない「真の原因」があります。次の項目では、その真の原因について詳しく説明していきます。

膝痛の真の原因

多くの人が経験するはっきりとした原因のない膝の痛みは、実は身体の歪みが原因であることが多いのです。この歪みが膝への負担を不均等にし、痛みを発生させます。

歪みによる不均等な負荷

正常な状態

  • 身体の歪みがなければ、左右の膝に均等に体重がかかります(5050

歪みがある状態

  • 右足重心で立つ癖・習慣があると
    • 右膝にかかる負荷(体重)が増加します
    • 結果:右膝の軟骨が早くすり減る
  • 膝の内側が痛む場合
    • 膝の軟骨には外側と内側の2つがあります
    • 膝がO脚になるなどして、内側の軟骨ばかりに負担が集中している

このように、身体が歪んでいると、膝の特定の部分に負担がかかります。

つまり、もし仮に、あなたの右膝の内側に、痛み止めを飲んでも、ヒアルロン酸の注射を何度もしても、なかなか良くならない痛みがあるのなら…

身体が歪んでいる可能性が高いです。

身体が歪み、右の膝の内側ばかりに負担がかかっていると、痛み止めの薬やヒアルロン酸の注射をしても、薬の効果が切れれば、痛みは戻ってしまいます。

逆に、身体の歪みが整い、膝の内側にかかる負担が少なくなれば、痛みは引いていきます。

当院の施術例

https://g.co/kgs/Y97gJb8

(Googleマップの口コミより 施術の効果には個人差があります)

この方の場合、ご本人は気づいていませんでしたが、膝の痛みの真の原因は足の裏にありました。身体が歪んでいるせいで、足の裏の重心点が変わり、本来なら親指と小指、踵の3点に均等にかかるはずの体重を、小指側ばかりで支えていました。

 

すると、どうなるか?と言いますと、足首から脛のラインがズレてしまいます。

このラインのズレが、最終的に膝に集まり、その結果、膝の痛みの原因になっていました。

そこでまず、私がしたことは、身体の歪みを整え、足の裏の3点の重心点を元の正常な状態に戻すことでした。すると、それだけでも膝にかかる負担が減るため、患者さんも「膝の曲げ伸ばしが楽!」と喜んでくれました。

当院の施術方法と一般的な施術との違い

もともとは私も、一般的な整骨院で働いていましたので、整骨院での施術がどんな事をするかはよく分かっているつもりです。(鍼灸大学を卒業後に働かせてもらった整骨院には、多い日には1日に200人以上の患者さんが来られており、そこで7年間お世話になったので、色々な膝の痛みの方を見させてもらいました)

一般的な治療

整形外科

・膝に水が溜まっている場合は、水を抜く

・レントゲン撮影による軟骨の状態確認

・軟骨減少時のヒアルロン酸注射

・痛み止めの内服薬処方

整骨院

・電気治療、マッサージ、ストレッチによる膝周囲筋肉の緊張緩和

・テーピングや圧迫包帯による膝関節の保護と固定

当院の施術
  1. 詳細な問診

    • 痛みが出る状況の把握

    • 膝の曲げ伸ばし時の痛みの程度確認

  2. 身体全体のチェック

    • 立ち姿や歩行姿勢の観察

    • 膝、股関節、足首など各関節の可動域確認

    • 「身体の歪み」の特定

  3. 優しい施術

    • 膝に負担をかけないよう身体の歪みを整える

  4. 効果の即時確認

    • 施術後、再度痛みを感じていた動作を行ってもらう

    • 痛みの軽減度をチェック

当院の施術は、膝の痛みを単なる局所的な問題として扱うのではなく、身体全体のバランスの乱れから生じる症状として捉えています。これにより、一時的な痛み止めではなく、根本的な改善を目指しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回のブログが、少しでも膝の痛みで悩む方のお役に立てたのなら嬉しいです。尚、膝の痛みに関しては、はっきりとした原因があるもの、ないものに関わらず、当院で施術できますので、膝の痛みでお困りの際はご相談ください。最後までお読みくださりありがとうございました。

(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)