四十肩・五十肩を治す方法

こんにちは、大阪市旭区にある新森桂整体院の桂です。
今回は「四十肩・五十肩」についてです。
「夜、肩がズキズキと疼いて眠れない
「ドライヤーを使う際に、肩や腕が痛くて上手く髪が乾かせない」
「腕を後ろに回すと痛いので、着る服が制限される」
こんな症状でお悩みの方は、ぜひ最後までお読み下さい。
四十肩・五十肩とは
肩の関節には袋があり、これを関節包と言います。この関節包という袋に炎症が生じることで、肩や腕の痛みが出ます。さらに炎症が起こると関節包は固くなるので、肩の関節の動きが制限され肩や腕が動きにくくなります。
中高年の方によく見られることから「四十肩・五十肩」と呼ばれますが、正式名称は「肩関節周囲炎」と呼ばれ、男女差を見るとやや女性が多いです。ちなみに英語では「フローズンショルダー」(凍結した肩)と呼ばれています。
症状
四十肩・五十肩の主な症状には以下のようなものがあります。
肩の可動域制限
腕を上げたり後ろに回すなどの動作が困難になるので、洗髪や着替えなど日常生活に支障をきたします。
肩の痛み
肩や腕を動かした時の痛みだけでなく、炎症期には夜間寝ている時にも疼くような痛みが出ることがあるのが特徴です。
四十肩・五十肩の診断と検査
レントゲン上では四十肩・五十肩ともに異常は見つかりません。四十肩・五十肩の診断は主に可動域や夜間痛の有無で診断されます。
1:バンザイをするように手をあげると、顔の高さくらいまでしかあがらない。
2:ズボンの後ろポケットに手を入れる動作で痛みが出る
3:夜寝ている時に痛みがある
これらの3つが当てはまると四十肩・五十肩である可能性は高いです。また、四十肩・五十肩と間違いやすい疾患としては、石灰沈着性腱炎や腱板断裂があります。
石灰沈着性腱炎
突然の激痛が肩にでて安静時でも痛みが強いです。また腕を動かすことはほとんど出来ません。レントゲンの検査で石灰の沈着が見られます。
腱板断裂
四十肩・五十型の場合、腕を上げた際にこれ以上あがらないところで痛みが出ますが、腱板断裂は腕の上げ下げの途中で痛みが出ます。また肩を動かした際に「ジョリジョリ」などの音がする場合があります。レントゲンでは骨と骨の間が狭くなっているのが分かり、MRIでは鍵盤の断裂が分かります。
四十肩・五十肩の原因
四十肩・五十肩の明らかな原因は分かっておりません。ただし以下のような事が関連していると考えられています。
加齢に伴う肩関節や筋肉のこわばり、組織の変性
肩関節に過度の負担
運動不足や姿勢の悪さ
ストレスやホルモンバランスの変化
糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病
過去に肩や腕を痛めた事がある
四十肩・五十肩になりやすい人
以下の要因があると発症リスクが高いとされています
閉経後の女性
デスクワークが多い職業
スポーツや肉体労働で肩関節に負担をかけやすい
慢性的な肩こりがある
運動不足
四十肩・五十肩の進行と経過
一般的に以下の3つの段階があります
1:炎症期(初期)痛みが徐々に強くなり、肩の動きが制限されます。
2:拘縮期(中期)痛みは和らぎますが、肩の動きの制限は残ります。
3:回復期(後期)肩の動きの制限が緩和し、痛みもとれていきます。
四十肩・五十肩の整形外科での治療
症状の程度や段階に応じて以下のようなものがあります。
・温熱療法:肩周囲の血行を改善し、痛みを和らげます
・電気治療やストレッチ:関節の可動域の改善を目的とします
・薬物療法:痛み止めの薬や湿布、ステロイド注射
当院での四十肩・五十肩の施術例

(施術の効果には個人差があります)
(Googleマップの口コミから参照)
当院の四十肩・五十肩への施術の仕方と考え方
開業してから25年、いろいろな四十肩・五十肩の方を見てきました。片手ではなく両腕同時に患っている方、発症してから1年2年と患って「もう腕が上がらないのは仕方がない…」と半ば諦めている状態で来られる方、逆に発症してすぐ来られる方…「四十肩・五十肩」と一言で言っても、症状の強さ、悩みは人それぞれです。
そんな25年の経験から言わせていただくと、発症してから日が浅い方が、施術の効果は高く早く良くなります。
ただし、急性期で夜も「ズキズキ」疼いて寝れないような時は、まずは安静が一番です。その際は痛み止めの薬を服用されても構いません。安静にさえできれば、寝れないような痛みも1週間ほどで引くかと思います。
また、ご自分でもストレッチや五十型の体操をしているが、拘縮期(腕が上がらない)が長引いている状態で来られる方は、肩以外にも何処かに身体の歪みがあるケースも多いです。
そんな方は、先に身体の歪みを整えるだけでも、不思議と腕の動きが良くなります。症例でご紹介した方も五十肩の他に、慢性的な腰痛がありました。この腰痛(身体の歪み)が五十肩にも悪影響を与えて、腕の動きを悪くしていました。
ですからもし、疼くような夜間の痛みはおさまったけど、なかなかそこから回復しない…という方は、身体の歪みがあるかもしれません。
まとめ
最後までお読みくださり、ありがとうございます。今回のブログが、四十肩・五十肩でお困りの方に少しでもお役に立てば嬉しいです。
尚、身体の歪みが気になる方は当院でも施術は可能ですので、お気軽にご相談ください。
(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)