何もない所でつまずく!意外な原因と改善法
こんにちは。新森桂整体院の桂です。
最近、「何もないところでよくつまずく」
「平らな道なのに足が引っかかる」そんなことはありませんか?
年齢のせいかな…と思われる方も多いのですが、実はこれ、太ももの前の筋肉がうまく働いていないことが原因にあります。
そこで今回は、「なぜそんなことが起こるのか?」そして「どうすれば防げるのか?」を、わかりやすくお話ししていきます。
なぜ、何もないところでつまずくの?
つまずきの大きな原因のひとつが、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の働きの低下です。
この筋肉は、歩くときに膝を伸ばしたり、足を前に出す動きを助けたりと、下半身を支える重要な筋肉です。
普段、歩くときに「足を上げよう」と意識することはありませんよね。それでも自然に前へ進めるのは、この筋肉が無意識に働いてくれているからです。
ところが、その働きが鈍くなると、本人は「しっかり足を上げているつもり」でも、実際には十分に上がっていません。
その結果、ほんの数センチの段差や床のわずかな凹凸にも引っかかって――「何もないところでつまずく」ことが起こるのです。
太ももの筋肉が働きにくくなる原因
では、なぜ筋肉がうまく働かなくなるのでしょうか?
実は、日常のちょっとした習慣が関係しています。
* 長時間のデスクワークや車の運転
* 座る時間が長い生活
* 運動不足で脚をあまり使わない
* 猫背や骨盤の前傾など、姿勢のクセ
こうした生活が続くと、太ももの前の筋肉が硬くなり、関節の動きが制限されてしまいます。
筋肉が硬くなる=力が入りにくくなる、という状態になるため、足を持ち上げる動作が鈍くなるのです。

まずは自分でできること:太もものストレッチ
太ももの前の筋肉が硬くなっている場合は、ストレッチが効果的です。
筋肉の伸び縮みがスムーズになることで、足の動きも軽くなります。
太もも前の簡単ストレッチ
1. 壁やイスに片手を添えてバランスを取る
2. 片足の足首を手でつかみ、お尻のほうへゆっくり引き寄せる
3. 太ももの前が気持ちよく伸びるところで15〜20秒キープ
4. 反対側も同じように行う

立ったままが不安な方は、横向きに寝て行ってもOKです。
無理に引っ張らず、「気持ちいい」と感じる範囲で行ってください。
お風呂上がりなど体が温まっているときにやるのがおすすめです。
ストレッチをしても変わらないときは?
「毎日ストレッチしているのに、またつまずく」
そんな方は、筋肉が硬いのではなく、逆に緩みすぎている可能性があります。
少し意外に聞こえるかもしれませんが、これは**体の歪み**が関係しています。
歪みがあると、筋肉の働きにムラが出る
体に歪みがあると、左右の筋肉のバランスが崩れます。
* 片側は無意識に力が入りっぱなし(緊張)
* もう片側は力が入りにくい(緩みすぎ)
このように、使われすぎている筋肉と、働かなくなっている筋肉ができてしまうのです。
緩みすぎた筋肉は、たとえるなら伸びきったゴムのような状態。
力を入れても反応が鈍く、動きが伝わりません。
その結果、足を上げているつもりでも上がらず、つまずいてしまうのです。

歪みを整えることで筋肉が自然に働く
ストレッチをしても変化がない場合は、体からの「歪みを整えてほしい」というサインかもしれません。
歪みを整えることで、次のような変化が期待できます。
* 無意識の力みが抜けて体が軽くなる
* 働きにくかった筋肉が自然に動くようになる
* 足がスムーズに上がり、つまずきにくくなる
歪みは、長年の姿勢や生活習慣で少しずつ積み重なっておこります。
そのため、自分では気づきにくく、セルフケアだけではなかなか改善しません。
あなたの体を丁寧にチェック
新森桂整体院では、まず体の状態をしっかり確認します。
* どこの筋肉が緊張しているか
* どこの筋肉の働きが弱いか
* 体全体のバランスはどうなっているか
これらを踏まえたうえで、あなたの体に合わせた施術を行っていきます。
「最近よくつまずく」「転ばないように今のうちに整えたい」「ストレッチしても変わらない」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
つまずきのない、安心して歩ける毎日を取り戻すお手伝いをいたします。
まとめ
何もないところでつまずくのは、太ももの前の筋肉が硬くなっていることが多いです。
まずはストレッチから始めてみましょう。
それでも変わらない場合は、筋肉の緩みや体の歪みが関係しているかもしれません。
その場合は、根本的にバランスを整えることが大切です。
つまずきは、転倒やケガのサインです。早めのケアで、安全に歩ける体を取り戻してください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)




