薬に頼らない便秘対策|腸と姿勢の関係

「毎朝スッキリ出ないと、気分が重い…」
「お腹が張って苦しいのに、なかなか出ない」
「薬に頼りたくないけど、どうすれば…?」
こんにちは、大阪市旭区にある新森桂整体院の桂 寛章(かつら ひろあき)です。
今回は、女性や高齢の方を中心にお悩みの多い「便秘」について、整体の視点からお話します。
薬に頼らずに、身体に優しい便秘対策ですので、ぜひ最後までお読みください。
便秘って、そもそもどんな状態?
一般的に「3日以上便が出ない」状態や、「毎日出ていてもスッキリ感がない」場合は便秘とされています。
でも実際には、お腹のハリ・痛み・ガスがたまる感じ・肌荒れ・食欲不振など、便秘が引き起こす不快症状は人それぞれです。
とくに女性は、ホルモンバランスの変化や冷え、ストレスなどの影響を受けやすく、便秘が慢性化しやすい傾向があります。
さらに高齢になると、筋力の低下や水分摂取量の減少、服用している薬の副作用なども影響し、便秘が起こりやすくなります。
整体と便秘、一見無関係に見えるけど…
「便秘って、お腹の中の問題なんじゃないの?」
「整体って、肩こりや腰痛のためのものでしょ?」
そう思われる方も多いかもしれません。
でも実は、整体で体のバランスを整えることで、便秘の原因にアプローチすることができるのです。
そのカギは、次の3つです。
・骨盤のゆがみ
・腸の動き(=蠕動運動)
・自律神経の乱れ
骨盤のゆがみが腸を圧迫!?
骨盤は、腸などの内臓を支える「器(うつわ)」のような存在です。
姿勢の悪さや長時間の座り仕事、運動不足などで骨盤がゆがむと、その中にある腸が圧迫されてしまいます。
とくに、下腹部にある大腸の「下行結腸」や「S状結腸」が圧迫されると、便の通過が妨げられ、便秘を招きやすくなるのです。
また、骨盤が後ろに傾いていると、腹圧(お腹の中の圧力)が弱くなり、便を押し出す力も低下します。逆に骨盤が前に傾きすぎていると、内臓が前方に押し出され、やはり腸の動きに悪影響を及ぼします。
呼吸が浅いと腸が動かない!?
便は、腸の「ぜん動運動(蠕動運動)」によって、ゴニョゴニョと波打つように動きながら肛門へと送られます。
しかし便秘になると、このぜん動運動が弱くなり、腸内で便が停滞してしまいます。
とはいえ、腸の動きは私たちの意思ではコントロールできません。
「腸よ、動けー!」と念じても、腸は素直に動いてはくれませんよね。
ですが…
実は、間接的に腸の働きを助ける方法があるのです。
それが、「呼吸」です。
私たちが息を吸ったり吐いたりするたびに、お腹の奥では“横隔膜”という筋肉が上下に動いています。
この横隔膜は、腸と密接な関係にあり、呼吸のたびに腸をやさしくマッサージしてくれるのです。
つまり、横隔膜の動きが活発であるほど、腸のぜん動運動も刺激されやすくなるというわけです。
ところが、姿勢が悪くなると話は変わってきます。
背中が丸まり、猫背や巻き肩になると、胸郭(肋骨まわり)が固くなり、自然と呼吸は浅くなってしまいます。
その結果、横隔膜の動きも小さくなり、腸の動きまで鈍くなってしまうのです。
つまり、深く呼吸できる姿勢を取り戻すことが、腸の働きを整える第一歩なのです。
自律神経と腸の深~い関係
では、腸の動きは何によってコントロールされているのでしょうか?
それは、「自律神経」です。
自律神経には大きく分けて2つの働きがあります。
- 活動や緊張モードの「交感神経」
- 休息やリラックスモードの「副交感神経」
ここで、
「腸が動くって“活動”なんだから、交感神経が関係してるんじゃないの?」
と思われる方も多いかもしれません。
たしかに、「動く=活動=交感神経」と考えてしまいがちですよね。
でも実は、腸がゴニョゴニョと活発にぜん動運動をするのは、リラックスしているときなんです。
つまり、副交感神経が優位な状態こそ、腸がよく働くタイミングというわけです。
たとえば、日中の仕事中や緊張している時間帯は、交感神経が優位になり、腸の動きはセーブされます。
反対に、食後や就寝中など、リラックスしているときは副交感神経が働き、腸がしっかり動き出すのです。
ところが、現代の私たちの生活は交感神経が優位になりやすい状況ばかり。
- 夜遅くまでスマホを見てしまう
- ストレスの多い人間関係や仕事に追われる
- 睡眠不足や運動不足が慢性化している
- 食事時間がバラバラだったり、ゆっくりできない
このような生活が続くと、副交感神経がうまく働けず、腸のぜん動運動が鈍くなり、便秘になりやすい状態が続いてしまうのです。
整体でできる便秘へのアプローチ
新森桂整体院では、便秘に悩む方に対して、以下のような方法で体の内側から整えるサポートを行っています。
- 骨盤や背骨のゆがみをやさしく整える
- 呼吸が深くしやすい姿勢づくり
- 血流やリンパの流れを促進し、内臓の働きを活性化
- 睡眠の質を高め、自律神経のバランスを整える
実際の施術例(Googleマップの口コミより)
(※施術効果には個人差があります)
この方のように、身体のゆがみを整えることで、便秘だけでなく、肩こりや冷え・疲れやすさなど、さまざまな不調の改善につながるケースも少なくありません。
まとめ
便秘薬を使えば、一時的にはスッキリするかもしれません。
でも、「飲まないと出ない」「効き目が弱くなってきた」「お腹が痛くなる」と悩む方も少なくありません。
便秘は、「ただのお通じの問題」ではなく、姿勢・呼吸・自律神経・内臓の働きなど、体全体のバランスと深くつながっています。
- 水分をとっても出ない
- 食物繊維を増やしても改善しない
- 薬を使わないと不安になる
こうした便秘でお悩みの方は、身体のゆがみを整えてみることをお勧めします。
整体で骨盤や背骨のバランスを整えることで、腸が動きやすい環境をつくり、自然なお通じを促すことができます。
また、呼吸が深くなり、自律神経が整うことで、体の内側から「動く力」が引き出されていきます。
便秘は、あなたの体からのサインかもしれません。
「どこかに無理がかかっているよ」「整えてほしいよ」という、静かな声に耳を傾けてみてください。
新森桂整体院では、お一人おひとりの体の状態に合わせた、やさしく丁寧なケアを行っています。もし便秘でお悩みなら、この下にある無料のメール相談フォームやお電話で、お気軽にご相談ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)