腰痛にコルセットは必要か?
こんにちは大阪市旭区の新森桂整体院の桂です。
腰痛患者さんを施術していると、こんな質問を受ける時があります。
「コルセットはした方がいいですか?」
そこで今回のブログでは「コルセット」の正しい選び方と使い方をご説明します。
コルセット、今や買おうと思ったら近所のドラックストアでもネット通販でもいつでもどこでも買える時代です。
私が整骨院で修行していた30年前は、整形外科か整骨院で購入するのが一般的でしたから、毎月それなりに売れてました。余談ですがギックリ腰が多発する季節の変わり目にコルセットの在庫を切らしてしまい、院長に怒られたことがあります。
コルセットの種類
コルセットの種類ですが、大きく分けると腰をサポートする部分(幅ですね)が広いのと狭いのがあります。
広いタイプは腰を締めるバンドやワイヤーが何本も付いてます。狭いタイプはそのようなバンドがなく、マジックテープでベリベリと締めるだけでシンプルです。
ちなみに私が修行していた頃は「生ゴムバンド」のコルセットが流行りました。(流行る…と言うのも変ですが、出入り業者さんが「これ今、売れ筋です!」と持ってきて実際よく売れてました)
コルセットの選び方
幅が広いのと狭いの、どちらも一長一短あります。
幅が広いタイプはなんせしっかりしてます。狭いタイプよりサポート力が断然上です。
でも…窮屈。そして意外とズレやすいです。ですから仕事中に巻くことを考えているなら、よく動く(腰を曲げたり伸ばしたり)ご職業の方には向いてないです。
ずっと立ちっぱなしなお仕事には向いています。
その点、幅が狭いタイプはズレにくいです。そして生ゴムタイプはよりズレにくい。おそらくズレにくさが流行った原因かな?と思います。でも…格好も色目も…よろしくないです。
ズレにくいので立ち座りの多い方には、狭いタイプをお勧めします。
また車の運転なども幅が狭い方がズレません。ズレてコルセットが上に上がると、幅広タイプは脇に食い込んで不快…という声も聞きます。
ただし、サポート力は幅広タイプの方がありますので、ズレたら締め直す!という方は迷わず幅広タイプを選んでください。
コルセットの使い方
腰に不安のある時は無理せず巻いてください。
コルセットを巻くことを迷われている方は「長期にわたって装着すると筋力の低下に繋がる」と、どこかで耳にしたことがあるかもしれません。(私もずっとそう思っていました)
しかし最近の学術研究では「筋力低下はおこらない」とされています。
ですから腰が不安なら巻いてください。ただしコルセットには腰痛を治す効果まではありません。
また夜間就寝時には外した方が寝やすいかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?少しでもコルセット選びの参考になったのなら嬉しいです。
また最後になりますが冒頭の「コルセットはした方がいいか?」の答えですが、必ずしも必要ではありません。ギックリ腰でも痛みが楽になれば巻かなくても構いません。でも痛くて痛くてという状況なら無理せず巻いてください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)