腰痛と便秘の関係
こんにちは、大阪市旭区にある新森桂整体院の桂です。
腰痛と便秘…関係あるの?と思う方もいるかもしれませんね?
でもコレ意外かもしれませんが関係あるんです。実際に当院に腰痛で来られる患者さんの中にも、「最近お通じがいいんです」と言われたり、施術が終わるなりトイレに行かれる方もいます。
そこで今回は「腰痛と便秘」について書いてみました。
便秘の原因
便秘の原因は多種多様です。水分や食物繊維の摂取不足や運動不足でもなりますし、お腹の冷えやストレスでもなります。もちろん大腸癌やポリープなどの疾患でも便秘になります。
ではどんな便秘が腰痛と関係あるか?と言いますと、自律神経がらみの便秘です。
自律神経と便秘の関係
自律神経を簡単に説明すると、自分の意志ではコントロールできない神経です。便秘だからと言って「腸よ動けー!便よ出ろー!」といくら脳が命令しても腸は動きませんよね。これは腸が自律神経支配だからです。
そして自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つに分かれています。
またこの2つはそれぞれ反対の働きをしており、活動時や緊張した時は交感神経が働き、休息時やリラックスした時には副交感神経が働いています。
腸の動きに関しては、交感神経が優位に働く時はあまり動かず、副交感神経が優位に働くとよく動きます。
では排便時で説明します。腸に便が貯まると「自律神経の副交感神経」が働き、腸をよく動かして便を肛門に送ります。しかしストレス等で肉体的・精神的に緊張状態にあると、自律神経の働きが乱れます。すると便が溜まっていても、緊張時に働く交感神経の方が優位になり、腸があまり動きません。腸が動かないと便が送れないので、便秘になります。
腰痛と便秘の関係
腰痛時の腰回りの筋肉は緊張しています。この時、筋肉内を流れる血管はどうなるかと言いますと、緊張して硬くなった筋肉に血管は押しつぶされます。すると血管内を流れる血液の量は減り、血流が悪くなります。
血流が悪くなると自律神経の交感神経が優位になります。交感神経が優位になると腸の動きは悪くなり、便秘になると言うわけです。
また、腰痛の痛みのストレスも自律神経の交感神経を刺激し、便秘の原因になります。
腰痛の施術が便秘の解消に!?
症例
(Googleマップの口コミより 施術の効果は個人差があります)
この方の場合、軽い便秘や頭痛、食欲不振が改善と書かれています。これらの症状は一見まるで別物ですが、実は全て自律神経が絡んでいます。
便秘は腸の動き、頭痛は血の流れ、食欲不振は胃の動きが影響します。そしてこれらは全て自律神経支配です。
また慢性的な腰痛や肩こり…とのことでしたから、身体に歪みがありました。身体に歪みがあると背骨も歪みます。自律神経は背骨のすぐ横を通っているので、背骨が歪むと自律神経の働きにも影響が出ます。自律神経の働きがおかしくなると、腸や胃の動き、血流に影響が出て、便秘や食欲不振、頭痛を起こす原因となります。
ですから身体の歪みを整える事で、背骨も整い自律神経の働きも正常に戻ります。また身体が歪んでいると筋肉も緊張し血流は悪いですが、歪みが整うと筋肉は緩み血流も良くなります。血流が良くなると副交感神経が優位になり、腸や胃の働きも良くなります。
(※頭痛に関してはこちらのブログをお読みください)https://www.seikotsu.com/news/%e8%82%a9%e3%81%93%e3%82%8a%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e9%a0%ad%e7%97%9b%e3%81%ae%e7%97%87%e4%be%8b
まとめ
いかがでしたでしょうか?腰痛と便秘、それらに関わる自律神経の働き…少し意外かもしれませんが、実は結構関係しているものなんです。
もちろん、どんな便秘でも治せるわけではありませんが、腰痛や肩こりなどもあっての便秘なら整体で改善する可能性は十分あります。ですからお薬に頼るのもな…とお思いの方は、お近くの施術所で相談されるのも良いと思います。
もちろん当院でも施術できますので、お困りの方はご相談ください。最後までお読みくださり、有難うございました。
(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)