腰痛でストレッチが逆効果になるケースとは!?
腰やお尻の痛みでストレッチしていませんか?
「腰が痛い」「お尻の奥が張る」…
そんなときにまず思い浮かぶのがストレッチではないでしょうか?
腰やお尻が痛いときに、「筋肉が硬いのかな?ストレッチでほぐそう」と考えるのは自然なことです。
しかし、せっかく行ったストレッチが――逆効果になるケースもあるのをご存じですか?
今回は「ストレッチをしても良くならなかった」「むしろ悪化した」という方に、
なぜストレッチが効かないケースがあるのか?について分かりやすくお話しします。
ストレッチが必ずしも正解とは限らない理由
ストレッチは「硬くなった筋肉をほぐすため」に行いますよね。
腰痛や椎間板ヘルニアで腰やお尻が痛いとき、
「筋肉が硬いんだろうから、ストレッチでほぐそう」と考えるのは自然なことです。
でも――ちょっと待ってください。
実は、身体に痛みが出ているとき、
必ずしも筋肉が硬くなっているわけではないんです。
筋肉は神経の命令で動いている
私たちの筋肉は、神経からの命令を受けて動きます。
命令がスムーズに伝わっているときは、身体の調子も良く、痛みも出にくい状態です。
ところが、身体にゆがみがあるなどして神経の通り道に負担がかかると――
神経の命令がうまく伝わらなくなってしまいます。

命令が伝わらないと「力が入りづらくなる」
神経の命令が正常に届かないと、
筋肉が十分に働けず、力が入りづらくなることがあります。
この状態をイメージしやすい例が、正座したときの足のしびれです。
長時間正座をしたあと、足がしびれて立ち上がろうとしても、
「足がうまく動かない」という経験、ありませんか?
これは、正座によって神経の通り道が圧迫され、
筋肉に命令がうまく届かず力が入らなくなった状態です。
自分の身体でも「どこが力が入りにくいのか」は分かりにくい
正座の例は原因が分かりやすいですが、
坐骨神経痛やヘルニアによる足のしびれ・腰の痛みなどは、
身体のどの筋肉が異常をきたしているのか、自分ではなかなか分かりません。
力が入らない筋肉をストレッチするとどうなる?
- この状態は、筋肉が硬くなっているわけではありません
- そのため、筋肉を緩めるストレッチをしても効果は期待できません
- 同じストレッチをしても、効く人と効かない人がいるのはこのためです
それどころか、神経に余計な刺激を加えてしまい、痛みや症状が悪化することもあります。
つまり、痛みがあるとき=ストレッチすればいいとは限らないのです。

筋肉に力が入らないと、なぜ痛くなるの?
足腰の筋肉は、本来 身体を支えるための大事な役割 を持っています。
しかし、その筋肉に力が入らなくなると、身体をうまく支えられず、どこかに負担が集中してしまいます。
この仕組みを理解しやすい例が、筋トレのフォームです。
筋トレを行うとき、「正しいフォームが大事」という話を聞いたことがあると思います。
フォームが崩れると、関節や筋肉に無理な負担がかかり、逆に身体を痛めてしまいますよね。
例えば、腹筋運動も最初のうちは疲れていないので、正しいフォームでできますが、
疲れてくるとだんだんフォームが乱れてきます。
その状態で無理にやり続けると、腰に負担がかかり、痛めてしまうことがあります。
力が入らなくなると、身体でも同じことが起きる
- 筋トレ中 → 疲れる → フォームが乱れてどこかに負担がかかる → ケガをする
- 神経から筋肉への命令がうまく届かない → 筋肉に力が入らない → 支えられない → 負担がかかる → 痛みが出る
つまり、力が入らない状態=フォームが崩れた状態 と考えてください。
しっかりと身体を支えられない分、腰や股関節に負担が溜まり、
その結果として痛みが出てしまうのです。
大切なのは「今どちらの状態なのかを見極めること」
- 筋肉が硬くなり緊張していることで出ている痛みなのか?
- それとも、筋肉に力が入りにくくなって出ている痛みなのか?
この状態を見極めてケアしていくことが、根本的な改善への近道です。
実際の患者さんのケース:整形外科のストレッチでも改善しなかった
実際にあったケースをご紹介します。
当院に来られた40代女性は、整形外科で「腰椎椎間板ヘルニア」と診断され、
自分に合ったストレッチを教わっていました。
しかし、毎日しっかり続けたものの、
夜も眠れないほどの痛みが改善しない状態が続いていたのです。
「教えてもらったストレッチを頑張っていたのに…」
「痛み止めを飲んでも眠れない…」
そんな中、当院へ相談に来られました。

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(Googleマップの口コミより 施術の効果には個人差があります)
当院での対応:状態を見極めることが大切
当院では、まず身体が今どんな状態かを丁寧に検査します。
- 身体のゆがみ、痛みの原因はどこにあるのか?
- 筋肉が緊張して関節の動きを制限していないか?
- 力が入りにくくなっている筋肉はないか?
そのうえで、身体に負担をかけないやさしい施術を行います。
この女性の場合、2回目の施術後には
痛み止めを飲まなくても夜眠れるようになったと話され、
1ヶ月も経たないうちにかなり楽に生活できる状態になりました。
まとめ:ストレッチが効かないときは要注意
- ストレッチは「筋肉が硬くなっているとき」には効果的
- でも「筋肉に力が入らない状態」で行うと、逆効果になることもある
- 痛みがある=必ずストレッチで良くなる、とは限らない
大切なのは、今の自分の状態を見極めることです。
当院では、
- 今どの筋肉が硬く、どの筋肉が力が入らないのか?
- どこに痛みの原因があるのか?
を丁寧に検査し、身体の回復力を引き出すやさしい施術を行っています。
「ストレッチをしても変わらない」
「薬や痛み止めに頼りたくない」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)




