熱中症を姿勢で予防!?整体で熱中症対策

「まだ夏本番じゃないのに、もうぐったり
「冷房の効いた部屋にいても、頭がボーッとする」
「水分はちゃんと摂ってるつもりだけど、なんだか身体がだる重い」

こんにちは。大阪市旭区にある**新森桂整体院の桂 寛章(かつら ひろあき)**です。

最近の暑さ、ちょっと異常ですよね。昔は「日傘は女性のもの」というイメージがありましたが、最近では街中でも男性が日傘を差しているのをよく見かけるようになりました。
かく言う私も今年の夏は、万博に行くとき用に日傘の購入を真剣に検討中です(笑)。

さて今回は「熱中症」対策について、水分補給とは違う角度からお話しします。

テレビでは「こまめに水分をとりましょう」とよく言われますが、実は水分補給だけでは不十分なこともあるのです。

なぜなら自律神経のバランスが崩れていると、熱中症になるリスクが高まるのです。

そこで今回は、熱中症と自律神経の関係についてお伝えします。

梅雨時から始まる熱中症の落とし穴

一般的に「熱中症」というと、真夏の炎天下で起こるイメージがありますよね。
しかし最近では、6月の梅雨時期から熱中症のリスクは高まっています。

その理由は、大きく3つあります

  • 身体がまだ暑さに慣れていない
  • 湿度が高く、汗が蒸発しにくい
  • 食欲が落ちて、食事からの水分補給が減ってしまう(隠れ脱水)

つまり、気温がそれほど高くなくても、体の中ではすでに変化が起きているのです。

さらに見逃せないのが、「自律神経の乱れ」です。

私たちの体には、体温を一定に保つための仕組みがもともと備わっています。
たとえば、暑いときには

  • 汗をかいて、その汗が蒸発することで熱を逃がす
  • 皮膚の血管を広げて、体の内側の熱を外に放出する

このように、汗と血管の働きが連動して、うまく放熱してくれているわけですね。

ところが、自律神経が乱れると…
   ・汗をかきすぎたり、逆に出なかったり
   ・血管がうまく広がらなかったり

ということが起きて、本来の「熱を逃がす仕組み」がうまく機能しなくなってしまうのです。

その結果、体の中に熱がこもって「なんだかだるい」「ぼーっとする」といった不調につながってしまいます。

熱中症対策は水分だけでは足りない?

「熱中症を防ぐには、こまめな水分補給を」よく聞くフレーズですよね。
もちろん、水をしっかり飲むことは大切です。

でも実は、それだけでは熱中症を防ぎきれないこともあるんです。

というのも、私たちの体は、水を飲むだけで体温を調節しているわけではありません。
暑くなると、汗をかいて皮膚の温度を下げたり、血管を広げて熱を逃がしたりと、いろんな仕組みが働いています。
そして、こうした調整をしてくれているのが、先ほど説明した「自律神経」でしたね。

しかし、現代の私たちの生活をふり返ってみると

  • クーラーの効いた室内と、暑い外を行ったり来たり
  • スマホを見ながらの夜ふかしで、眠りが浅い
  • ストレスが溜まりやすく、リラックスできない
  • 運動不足で、普段からあまり汗をかかない

こうした生活が続くと、自律神経のバランスが乱れやすくなってしまうんです。

その結果、体温調整が上手くいかなくなり、体に熱がこもりやすくなります。

つまり、自分では「ちゃんと水を飲んでいるつもり」でも、体の冷却システムがうまく働かず、熱中症になりやすい状態になるのです。

整体で「熱中症対策」

ちょっと意外に思われるかもしれませんが、整体は熱中症の予防にもつながります。

ポイントは、「姿勢」「呼吸」「内臓の働き」です。
一見バラバラなようで、実はこの3つ、ぜんぶつながっています。

骨盤は内臓の器

まず注目したいのが、骨盤です。
骨盤は、内臓が収まるのような存在です。身体にゆがみがあると骨盤が傾き、その中にある臓器も窮屈になってしまいます。

たとえば、「胃下垂」。
胃が本来の位置から下がってしまい、胃もたれやお腹の張りといった不調が起こる状態です。
同じように、骨盤のゆがみによって腸が圧迫されると、水分や栄養の吸収力が落ちてしまうことがあるのです。

「ちゃんと水分をとっているのに、なんだか体が重だるい」という方は、内臓の受け皿である骨盤が歪んでいるせいで、うまく水分を吸収できていない可能性があります。

姿勢と呼吸はセット

次に、「姿勢」と「呼吸」です。

猫背や巻き肩になると、胸が縮こまり、自然と呼吸は浅くなります。
呼吸が浅いと、体に取り込める酸素の量も減るので、体は軽い酸欠状態です。

酸素が足りないと疲れやすくなり、自律神経のバランスも乱れやすくなります。その結果、体温調節もうまくいかなくなり、熱を逃がしにくい体になってしまいます。

睡眠の質も熱中症予防には大事

実は、「身体のゆがみ」は睡眠の質にも関係しています。

たとえば、「いつも横向きでしか寝られない」「同じ姿勢じゃないと眠れない」という方。
これは、体のどこかにゆがみがあり、無意識に楽な姿勢をとっている可能性があります。

身体にゆがみがあると寝返りが少なくなり、体圧の分散や血流、体温調節がうまくいかず、眠りが浅くなると言われています。

そして、睡眠の質が低下すると疲れが残り、日中の体力回復が追いつかず、結果的に自律神経の乱れにつながります。

整体でできるサポート

整体では、骨盤や背骨のバランスを優しく整えていきます。
すると次のような変化が期待できます。

  • 呼吸がしやすくなる
  • 血流やリンパの流れがスムーズになる
  • 自律神経が整いやすくなる
  • 睡眠の質が改善する

つまり、「暑さに負けない体」を内側から整える土台づくりができるというわけです。

まとめ

熱中症は、気温や湿度だけでなく、自律神経・血流・呼吸・睡眠など、体の内側のバランスとも深く関わっています。

「水分はしっかり摂っているのに、なんだか体が重だるい
「夜ぐっすり眠れなくて、真夏に向けて体力が心配

そんなお悩みがある方は、一度、整体で身体の状態を見直してみることをお勧めします。

無料でのメール相談も受け付けていますので、お気軽にお問合せください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

                       (監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)