寝過ぎると腰痛になる!?
こんにちは、大阪市旭区にある新森桂整体院の桂です。
ゆっくり寝過ぎた休日、起き上がろうとしたら腰に痛みが…
平日は忙しくて出来なかった事が溜まっているのに、この腰で出来るかな?
動かして痛むなら分かるけど、なんで寝てるだけで痛くなるの?
…と不安に思う方もいるかと思います。
でも、このような寝すぎた事がきっかけで、腰痛を起こす方は意外といます。
そこで今回は「寝すぎによる腰痛」について書いてみました。
寝すぎると腰痛になる理由
筋肉の硬直
寝ている間、いくら寝返りをすると言っても昼間より筋肉は動きません。また筋肉は「動かないと硬くなる」という特性があります。
例えば、デスクワークなどで2~3時間座りっぱなしの後、立ちあがろうとしたら「アタタタタッ」と腰が痛くなったことはありませんか?これも長時間の同じ姿勢で筋肉が硬くなった為です。
寝ている間も同じで、寝る時間が長くなればなるほど、筋肉は動かないので硬くなります。硬くなった筋肉は動かしづらいので、起床時に痛みが出やすくなります。
血流の悪さ
睡眠中は、200~500ccの体液が汗や膀胱(尿)に排出されます。その結果、血液の粘度は上がり、血流は悪くなります。いわゆるネバネバ血液です。
血流が悪いと筋肉に必要な酸素や栄養分が十分に運ばれません。また筋肉から出た疲労物質の回収も遅れ、痛みの原因となります。
寝具の影響
寝具が体に合っていないと、体のどこかに負担が溜まります。例えば、柔らかいマットレスで上向きで寝た場合、腰よりお尻の方が重いのでお尻が沈みます。すると腰が反った「反り腰」の姿勢になり、痛みの原因となります。
寝る姿勢の問題
理想的な寝る姿勢は上向きです。上向きで寝ると、呼吸が深くなりますし、寝返りも打ちやすいです。また体の圧力が均等に分散されるため、血液の循環が促され、疲労回復につながります。
一方お勧めできない姿勢は、うつ伏せ寝です。うつ伏せですと呼吸が浅くなり、寝返りもしにくいです。また背骨も反る姿勢になるので、痛みの原因となります。
対策方法
適度な睡眠時間
成人の適切な睡眠時間は7~9時間とされています。また休日だからといって起きる時間が遅くなると、自律神経の乱れにもつながります。自律神経の乱れは睡眠の質にも影響するので、長く寝たけど疲れが取れない、腰は痛い…と悪循環になりかねません。
血流をよくする
血流をよくするには、寝る前に軽いストレッチをするなどいろいろな方法がありますが、一番簡単なのは、寝る前にコップ一杯の水を飲むことです。汗や尿で失われる分をあらかじめ補給しておくわけです。ただし水分ならなんでも良いわけではなく(ビールはダメです、笑)水でお願いします。
寝具を見直す
マットレスが柔らかい、腰の部分のスプリングがへたっている…などの場合は買い換えた方がいいかもしれません。またスプリングのへたりについては、マットレスの表裏をひっくり返すことでも対応は可能です。
まとめ
睡眠は体の回復にとって欠かせません。でも寝すぎることが腰痛の原因になることもあります。適度な睡眠時間を守り、睡眠の質を重視してください。
また、睡眠時間や寝具などを見直しても腰に痛みがある場合や、起床後いつまでも腰に痛みが残る場合、何か他の原因(身体の歪みなど)があるかもしれません。その際は当院でも身体の歪みを整えることはできますので、お早めにご相談ください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)