妊娠初期の腰痛について
こんにちは大阪市旭区の新森桂整体院の桂 寛章です。
妊娠の初期は非常にデリケートな時期です。
特に初めての妊娠だったり親元から離れ身近に相談できる方がいらしゃらない方は、なおさら不安になるかと思います。
そんないつもと違う特別な時に腰が痛くなったら…
この腰の痛みは大丈夫なんだろうか?
妊娠中だから痛み止めも飲めないし…
出産までこの痛みを我慢しなきゃいけないのかな…
と心配になるかと思います。
そこで今回のブログでは「妊娠初期の腰痛」について書かせていただきます。
妊娠中の腰痛と症例
妊娠中の腰痛は妊婦さんの約7割の方が経験するつらい症状の一つです。妊娠中の腰痛はお腹が大きくなることで腰が反りすぎてしまう妊娠中期以降に多いですが、お腹がさほど大きくなっていない妊娠初期でも腰痛になることがあります。
症例:1
妊娠初期の腰痛
所見:妊娠の初期でしたから、妊婦さんに多い「反り腰」にはなっていませんでした。しかし普段からの姿勢によるものと思われる身体の歪みがありました。歪みをとることで、腰の動きも良くなり腰痛も改善しました。
症例:2
妊娠中期の腰痛(坐骨神経痛)
所見:お腹が大きくなるにつれ、いわゆる「反り腰」になり坐骨神経痛になっていました。身体の歪みを整えることで、坐骨神経痛が改善しました。
(※症状の改善には個人差があります)
妊娠初期に腰痛を起こす原因
ホルモンバランスの変化
妊娠初期の腰痛は、リラキシンや女性ホルモンのプロゲステロンやエストロゲンなどのホルモンが関係しています。これらのホルモンは出産に向け産道を広げるために、腰回りの関節、靭帯を緩める働きがあります。関節や靭帯が緩むことで腰回りの筋肉にいつも以上の負担がかかり、腰に痛みを感じます。
姿勢
つわりなどで思うように身体を動かせず、ソファなどで横になること時間が増え腰痛を起こすこともあります。辛い時に横になるのは仕方がないことですが、こまめに姿勢を変えるなどして下さい。
体の冷え
心理的なストレスやホルモンバランスの変化により自律神経が乱れると血流が悪くなります。血流の悪さは腰痛を引き起こす原因となります。日頃から冷え性の方は、手足やお腹と腰の保温に努めてください。
妊娠初期の腰痛対策
腰への負担の少ない姿勢・動作を心がける
デスクワークなど長時間イスに座ることが多い方は、30~40分座ったら一度立つなどしてください。同じ姿勢で長時間いることは、腰回りの筋肉を緊張させ腰痛の原因となります。
寝る時は「横向きの姿勢」をお勧めします。その際は抱き枕やクッションなどを太ももの間に挟んでください。
またベッドから起き上がる際は、腹筋を使わず腕の力で起き上がるようにすると腰が楽です。※寝る姿勢・起き上がり方については、こちらのブログをお読みください↓
血流を良くする
体の冷えは腰の痛みにつながります。入浴の際はシャワーだけで済まさずに、湯船に浸かるようにしましょう。また寒い時期の外出は、貼るカイロなどで腰を温めてください。
適度な運動を心がける
妊娠中の経過に問題がなければ、無理のない範囲でウォーキング等で身体を動かしてください。身体を動かすことで血行が促進される他、ストレスの発散や気分転換など自律神経の働きも整います。
妊娠初期の腰痛で注意すること
腰痛と同時に下腹部痛や性器からの出血がある場合は、切迫早産の可能性がありますので、すぐに病院に連絡して下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は妊娠初期の腰痛について書かせていただきました。
妊娠時の腰痛はホルモンバランスの変化などにより、多くの方が経験されます。しかしだからと言って、痛みを我慢する必要はありません。体の歪みを整え血流を良くすることで腰痛は改善します。
当院の施術はいわゆる「バキバキ」系とは違い大変ソフトな施術ですので、妊婦さんでも安心して施術を受けることができます。
もし妊娠中の腰痛でお困りならお早めにご相談ください。最後までお読みくださりありがとうございました。
(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)