坐骨神経痛は歩いた方がいいですか?
こんにちは、大阪市旭区にある新森桂整体院の桂です。
「坐骨神経痛は歩いた方がいいですか?」
こんな質問を受けることがあるのですが、このような考えを自分から持つなんて素晴らしい意識だと思います。
このような前向きな意識の方は、早く良くなる方が多いです。
でも、歩き方を間違えると…せっかく素晴らしい意識で取り組んだことが、マイナスになるかもしれません。
そこで今回は「坐骨神経痛は歩いた方がいいのか?」について書いてみました。
坐骨神経痛とは
腰から足先に向けて走る神経を坐骨神経と言います。この坐骨神経に沿ってでる痛みが「坐骨神経痛」です。
痛みの出かたは多種多様で、お尻が痛い人もいれば、太ももや脛だけが痛い人もいます。痛みの強さもジンジンする、ぎゅっと神経を絞られるような感じの強い痛みから、弱めの痛み、痺れなど、人それぞれです。
こんな時は歩かないでください
私は遊歩道を歩いて通勤しているのですが、そこで毎朝見かける方がいます。その方は杖をつき、体を少し傾けながら歩いています。おそらく体を真っ直ぐにすると痛みが強くなるので、その姿勢になっていると思うのですが、こんな時は歩かない方がいいです。無理して歩くと逆に悪化します。
実際、毎朝見かけるこの方も、歩くスピードは段々遅くなって辛そうです。おそらく「歩かないと歩けなくなる」と思われているかもしれません。でも知らない人ですし、声をかける雰囲気でもないので見守っているのですが、せめてこのブログを読む皆さんは、痛みがあるときは無理しないでください。
また、短い時間なら歩ける…と言う方もいるかと思います。例えば10分くらいなら歩けるけど、それ以上は一回座らないと歩けない。もしこのような症状なら、10分の8割、8分くらいで一休みするのをお勧めします。痛くなってから休むより、余力を残して休んでください。
どんな歩き方がいいの?
正しい歩き方…でインターネットで検索すれば、色々出てきますよね。でも、実際に真似しようとしても…背筋は伸ばして、肩の力は抜いて、目線は遠く顎は引き、踵から着地して…など意識することが多すぎて、意外と難しかったりします。
そこで、一つだけコレだけを意識してください。それは身体の後ろ、背面です。足なら太ももの後側、胴体なら背中や腰、腕なら二の腕の後ろです。人はどうしても視覚が優位なので、意識が前にばかりにいきがちです。この意識を後ろ、背面に持っていくと姿勢良く歩けます。
もし、分かりにくい方は「後ろから押されている」もしくは「後ろから風を受けている」イメージを持つと分かりやすいかもしれません。
歩かなきゃダメなの?
ここまで書いていてなんですが(笑)、当院に坐骨神経痛で来られる方に、積極的にウォーキングを薦めてはいません。今までウォーキングをされていた方で「歩きたい!」と言われる方には無理しない程度に歩いてもらいますが、そうでなければ、特別薦めたりはしません。(一日中、家で座りっぱなし…と極端なのは困りますが)
歩かなくても身体の歪みさえ整えば、坐骨神経痛は良くなります。
(注:坐骨神経痛を早く良くなりたい方はこちらのブログをお読みください)https://www.seikotsu.com/news/%e5%9d%90%e9%aa%a8%e7%a5%9e%e7%b5%8c%e7%97%9b%e3%82%92%e6%97%a9%e3%81%8f%e6%b2%bb%e3%81%99%e6%96%b9%e6%b3%95
まとめ
坐骨神経痛は普通の腰痛より病状が進んだ状態です。でも治らない症状ではありません。ですからまずは、身体の歪みを整え痛みを取ってから「健康維持のため」に歩かれたら良いと思います。
最後までお読みくださり有難うございました。
(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)