坐骨神経痛にストレッチは必要か?
こんにちは、大阪市旭区にある新森桂整体院の桂です。
今回のブログでは「坐骨神経痛にストレッチは必要か?」をお伝えします。
ストレッチ、人気ありますよね。
最近ショッピングモールの中にも「Dr.スト◯ッチ」などのストレッチ専門店も見かけるようになり、私たちの生活にすっかり溶け込んでいます。
人気の理由は、ストレッチの「グッ~」と筋肉を伸ばされた時の「効いてるー!」という感じではないでしょうか。
でも、せっかく頑張ってストレッチを続けているのに、あまり効果を感じられない…という方もいらしゃるかと思います。
そこで「坐骨神経痛にストレッチは必要か?」をご説明する前に、ストレッチについて少し解説します。
ストレッチには2種類ある!?
ご存知の方も多いとは思いますがストレッチとは、筋肉や関節を伸ばして柔軟性を高める運動です。運動前に行うウォーミングアップ、運動後に行うクールダウンなど様々な目的で行われています。
またストレッチは大きく分けると、動的ストレッチと静的ストレッチの二つに分かれます。本来は目的や場面により使い分けられるものですが、使い分けている方は意外と少ないです。
動的ストレッチ
体を大きく動かして(反動や弾みをつけて)筋肉の伸び縮みを繰り返すことで、筋肉の柔軟性と関節の可動域を高めます。運動前に行うウォーミングアップがこれにあたります。
動的ストレッチの代表は「ラジオ体操」ですが、「ラジオ体操ってストレッチなの?」と思われる方も多いかと思います。
静的ストレッチ
日本でストレッチといえば多くの方はこの静的ストレッチをイメージされると思います。体育の授業などで行われる「柔軟体操」です。反動や弾みをつけずに「じわっ~」と筋肉を伸ばして、10~20秒くらいキープするストレッチです。
本来この静的ストレッチは運動前には向かないのですが、体育の授業などの習慣からか、運動前に行なっている方も多いのが現状です。
※運動前に静的ストレッチを行うと、筋肉の柔軟性が必要以上に高まってしまいパフォーマンスの低下につながります。クロアチアで発表された論文では、45秒以上の静的ストレッチで筋力は平均5.5%ダウンしたと報告されています。
坐骨神経痛にストレッチは必要か?
まず、こちらの動画をご覧ください。坐骨神経痛で来られた方ですが、足に力が入らなくなっています。
この状態で静的ストレッチをすると、ますます筋肉が緩み、足に力が入らなくなります。
足に力が入らない状態で日常生活を送っていたら…足の負担が腰にかかりますので、坐骨神経痛はなかなか良くなりません。
ですからこのような状態になっている方は、ストレッチよりも先ずは足に力が伝わる状態にしてあげることが大事です。
施術後
施術前に入らなかった力が入るようになりました。
この状態であれば静的なストレッチもやりすぎなければOKです。
神経と筋肉の関係
筋肉は神経の命令で動きます。神経と筋肉の連絡がうまくいってないと筋肉は本来の力を発揮してくれません。
例えば正座を長時間したら、足が痺れますよね。この痺れた状態で立ちあがろうとしても上手く立てないかと思います。これも神経と筋肉の連絡が悪くなっている状態です。
坐骨神経痛の方も神経と筋肉の連絡が悪くなり、必要以上に腰に負担がかかることで痛みが長期化している方もいます。
ですから静的ストレッチをしていて坐骨神経痛があまり良くなっていないのなら、一度ストレッチを止めて、歩けるような坐骨神経痛であれば10分〜20分のウォーキングやラジオ体操に変えられてもいいかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のブログがストレッチをするかしないか?で迷われている方の参考になれば嬉しいです。
坐骨神経痛の痛みは様々です。ストレッチで良くなる方もいれば、ストレッチでは間に合わない方もいます。もしストレッチやウォーキングをしても改善の兆しが見られないようならお早めにご連絡ください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)