ふくらはぎがつる…その原因は姿勢!?

こんにちは。大阪市旭区で「新森桂整体院」をしている桂 寛章です。

「夜中、寝ていると突然ふくらはぎがピーン!と痛くなり、悶絶する
「歩いていると、急につることがある。しかも決まって同じ足
「立ちっぱなしの仕事で疲れた日、足がつりやすい」

こんなお悩み、ありませんか?

先日、久しぶりに来られた患者さんが、こんなことを話してくれました。
「最近、足がよくつるんですけど、どこか悪いんですかね?」
その方は、友達と大阪万博に行った際に、ふくらはぎがつってしまい、その後しばらく歩きにくかったそうです。

「その日は暑くて、あまり歩いてないんですよ。パビリオンに並ぶ時間の方が長かったくらいで」と首をかしげていました。

でも、お話を聞いたあとに、身体を詳しく検査していくと、「なるほど」という原因が見えてきました。

そもそも「筋肉がつる」とは?

「足がつる」とは、筋肉が自分の意思とは関係なく、急に強く縮んでしまう状態のことです。
一種の「筋肉の暴走」とも言えますね。

このような筋肉の過緊張は、次のようなことが原因で起こります。

主な原因
  • 筋肉の疲労
  • 水分やミネラル(カリウム・マグネシウムなど)の不足
  • 血流の悪さ
  • 冷え

特に、汗をたくさんかいた後に足がつる場合は、ミネラル不足が関係していることが多いです。

ミネラル不足でなぜ筋肉がつるの?

筋肉がスムーズに動くには、カリウムやマグネシウムといったミネラルのバランスがとても大切です。
これらのミネラルは、汗と一緒に体の外へ排出されてしまいます。たくさん汗をかいた後に、水分やミネラルをしっかり補えないと、筋肉が正常に収縮・弛緩できず、筋肉がけいれん(つる)してしまうのです。

一時的なつりと、慢性的につる人の違い

「いっぱい歩いた日につった」

「クーラーで冷えるとつりやすい」

このような場合は、一時的な疲労や冷え・血流の悪さが原因ですので、あまり心配はいりません。

こんな時は、お風呂でしっかり温めて、軽くふくらはぎをもんであげてください。また、普段から足の指をよく動かす習慣をつけると、血行がよくなり、足がつることの予防にもなります。

「そんなに歩いていないのに」「頻繁につる」

今回の患者さんのように、「そんなに歩いていないのにつる」「最近よくつるようになってきた」という方は、
日常的にふくらはぎに負担をかける姿勢のクセがあるかもしれません。

足がつりやすい人に多い「踵(かかと)重心」とは?

そんな姿勢のクセの一つに、「踵(かかと)重心」があります。

本来、私たちが立つときには、足の裏の3——親指のつけ根・小指のつけ根・かかとに、バランスよく体重を乗せるのが理想です。

下の画像のように、この3点に均等に体重を乗せていれば、足に余計な負担はかかりません。

 ところが、身体のバランスが崩れてくると、この3点のうち「かかと」にばかり体重を乗せてしまう人がいます。

そうなると、ふくらはぎの筋肉が常に緊張した状態になり、筋肉が休まる時間がなくなってしまいます。

その結果、

  • そんなに歩いていないのに、ふくらはぎが疲れやすい
  • 少し立っているだけでも筋肉がこわばってしまう
  • 頻繁に足がつる

といったことが、起きやすくなるのです。

このように、「立ち方」のクセも、ふくらはぎがつる要因になります。

マッサージやストレッチは効かない?

踵重心が原因で、ふくらはぎがつっている場合、厄介なのは「マッサージやストレッチ」をしても、あまり効果がないことです。

もちろん、一時的には筋肉の緊張は和らぎ、楽になります

しかし、根本的な原因である「踵に体重を乗せた立ち方」が変わらなければ、また何度でもつってしまいます。

これは、穴の空いたバケツに水を貯めるようなものです。いくら頑張って水を入れても、穴が空いていれば水はたまりません。

身体のバランスを整えて、姿勢のクセを解決しなければ、ふくらはぎのつりは何度でも起きてしまいます。

自分の重心バランスをチェック!

ここで、自分の体が「バランスよく立てているか?」を簡単にチェックしてみましょう。

アキレス腱のばしチェック

昔、体育の時間にした「アキレス腱を伸ばす」ストレッチをしてみてください。

ふくらはぎに、痛みを感じる

片方のふくらはぎだけ、伸びが悪い

こうした方は、日常的に踵重心になり、ふくらはぎに余計な負担をかけている可能性が高いです。

片足立ちチェック

目を開けたままで結構なので、片足立ちを5秒間してみてください。

  • 片方は安定して立てるのに、もう片方はグラグラする
  • 左右共に、ふらふらして、うまく立てない

このような方は、身体の重心バランスが乱れているかもしれません。

ふくらはぎがつるのを防ぐには?

ふくらはぎがつるのを防ぐには、まず大事なのが「身体の歪みを整える」ことです。

整体で身体のバランスを整えれば、踵重心は改善します。踵重心が改善すれば、ふくらはぎのつりも改善します。

※上記の写真は、フットプリンターで足裏にかかる圧を測定したものです。色が濃い場所ほど体重が乗っています。整体前は踵の色が濃く、足の指はしっかり写っていない指もあります。一方、整体後は指が5本写るようになり、色の濃さも均一になっています。

それに加えて、以下のようなケアをするとより安心です。

歪みがない人なら

  • よく歩く日はこまめに水分補給(麦茶やスポーツドリンクが◎)
  • 時々休憩して、アキレス腱のばしストレッチをする
  • 普段から足の指をよく動かすなど、足先の血行をよくする

歪みがある人(踵重心、バランスの乱れがある人)

  • 整体で身体の歪みを整えるのが第一
  • 無理に歩いたり運動するより、まずは正しい姿勢に戻すことが大切

踵重心については、こちらのブログもぜひご覧ください ↓
踵の痛みの原因は〇〇だった!?

まとめ

ふくらはぎがつるのは、単なる「水分不足」や「疲れ」だけとは限りません。

体の重心バランスや、普段の姿勢のクセが関係しているケースも多いです。

「最近よく足がつる」
「片足ばかりが張る」

そんな方は、身体の歪みが原因かもしれません。もし、何度も繰り返す「ふくらはぎのつり」でお困りなら、この下にある無料のメール相談やお電話で、お気軽にご相談ください。最後までお読みくださり、ありがとうございました。
(監修:鍼灸学士・柔道整復師 桂 寛章)