ベビーフードが偏食の引き金に?
離乳食は味、栄養、安全のすべてを満たすものをつくるとなると大変である。一方、加工食品のベビーフードはその3点をクリアし、共働きの母親の手間もはぶけることからニーズが高い。しかし離乳食としてベビーフードをよく使うと、子どもが1歳以上になったときに「遊び食い」や「偏食」「よくかまない」傾向にあることが明らかになった。6月30日付の日本経済新聞が報じた。
調べたのは厚生労働省の2005年度乳児栄養調査で、10年ごとに子供の食生活を把握するために行っている。ベビーフードを「よく使用した」親は28%で、20年前の3倍、10年前の2倍に増えた。ベビーフードをよく使用した親は、1歳以上の子供の食事で遊び食いや偏食に困っていると答えた割合が、ほとんど使用しなかった親より1割以上高かった。
またベビーフードを使う親の嗜好も明らかになった。子供にベビーフードを「よく使用した」と回答した親は、自分が子供の時にインスタント食品を「よく食べた」という。「ほとんど食べなかった」親と比べ、ベビーフードを使う割合が倍以上高い実態が浮き彫りになった。