寝ぬ子は「横に育つ?」

子供の肥満は幼児期の睡眠時間に遠因――?
6月26日付の朝日新聞によれば、睡眠時間が短い幼児は中学生になると肥満傾向にあることがわかった。
調べたのは富山大学の研究グループ。同大学大学院の関根道和助教授らが89年度に富山県内で生まれた乳幼児を対象に、その後継続調査できた5220人を分析した。その結果、睡眠時間9時間台の15%、9時間未満の20%の幼児が肥満になった。肥満になるリスクは睡眠11時間以上の3歳児に比べ、9時間台で1、24倍、9時間未満で1、59倍となった。
睡眠時間が短いと交感神経の活動の不具合から血糖値が上がったり、脂肪を分解する成長ホルモンの量が減少する可能性がある。関根助教授はこれが肥満の原因ではないかとしている。ただ、睡眠時間が短いと子供に限らず成人でも肥満になりやすいというデータもある。