子供のかぜ治療に抗生物質使いすぎ?
子供のかぜ治療で抗生物質が「乱用」の傾向にあることが明らかになった。乱用は薬の効きにくい細菌(耐性菌)を増やし、治療が困難な髄膜炎や肺炎などの増加につながっていると危惧される。日本外来小児科学会のグループがアンケート調査を行い、かぜ治療のガイドラインを作成した。
7月4日付の毎日新聞によると、アンケートでは全国の小児科医師157人に患者3055人について尋ねた。発熱した子の90%以上に抗生物質を使った医師が39%、1割未満にしか使っていない医師は10%で、医師による治療方針の違いが数値の差となってあらわれた。
かぜ治療への抗生物質の使用には賛否両論あるが、両者とも「患者や親は、抗生物質をなぜ使うのか、なぜ使わないのかを医師に聞くのがよい」としている。