2017年08月17日
院長の月刊カルテ通心
先日、高校2年生のバスケ部の男子が来院しました。
当院に来る前に整形外科で2ヶ月ほど治療を受けており、検査の結果「半月板の水平断裂」
とのこと。
来院時は、バスケどころか、右膝が伸びない、曲がらない状態で、スムーズな歩行も出来ませんでした。
整形外科では、「半月板の手術も視野に入れて下さい」と言われているが、本人はともかく両親は、なるべく手術は避けたいとのこと。
でも本人は、2ヶ月もまともに歩けない状態ですので、手術をしてバスケが出来る様になるのなら、手術もアリ!という心境。
実はこのようなケース、結構多いのです。
家族は手術を薦めるが、本人は乗り気では無い…とかね。
こんな時私は、手術のメリットとデメリットと、当院で望める施術効果を、
保護者と本人に簡潔に伝えます。
そして説明に納得して貰ったら、施術開始です。
幸いな事に、この高校生は2、3回の施術で歩行時の問題は ほぼ解消し
5、6回目の施術が終る頃には、軽い練習も出来る様になりました。
勿論、まだ完治はしていませんが、この調子でいけば半月板の手術をしなくても、
バスケは出来るようになると思います。
このように、半月板を痛め手術を回避したくて来院される方や、半月板の手術をしたが、
術後あまり症状が良くない…という方。
何かヒザの事でお悩みであれば、相談だけでも結構ですから、一度電話かメールを下さい。
一緒にそのヒザの痛みを解決していきましょう。
2017年06月7日
6月12日(月曜日)と21日(水曜日)の午後の診療をセミナー出席の為、休診とさせて頂きます。
2017年03月8日
コラーゲン?グルコサミン?コンドロイチン?
近頃ちまたで話題のコラーゲン系のサプリメント(サメの軟骨等ですね)。TVや新聞広告等で見ない日は無いんじゃないでしょうか?
当院に来られる方の中にも、服用されている方や服用を迷われている方がいらっしゃいます。もちろん、個別に相談を受ければ、そのつどお答えさせて貰っていました。
しかし、最近新患さんから、サプリメントの相談を受ける確率がやけに高いんです。ということは、HPを見られている方の中にも『サプリメントって
どうなの?』という疑問を持ってる方も多いのでは…と、思いまして今回はサプリメント、特に膝の軟骨に関してのお話です。
まず、というか、いきなりの本丸。(まどろっこしいのは、性格的に嫌いなんで「ズバリ」いきます)『膝の痛みに、サプリは効くのか、効かないのか?』…お答えします。それは「効く人には効く。効かない人は、いくら飲んでも効かない!」『…なんじゃ、そりゃ!?』という声が聞こえてきそうですので、もう少し説明しますね。
コラーゲン系のサプリを飲んで効く人は、「痛くて痛くて、うずいちゃって大変な人」です。つまり『腫れはあるは、夜はうずくは…』という方には効果はあります。しかしそれ以外の方は…あまり期待しない方がいいです。(プラシーボ効果といって、気持ちの問題で効くこともあります。これどんな薬にもあります)
では何故、重症の方のみ効くのか?という疑問にお答えする前に、皆さま「ヒアルロン酸」の注射はご存知ですか?(膝に打つ 軟骨の保護材みたいなモノですね)このヒアルロン酸を直接膝に注射しても効果が無い方がいますのに、サプリを口から飲んで、都合良く膝にだけ行くわけがない…と整形の先生もおっしゃってます。(確かにそうですね)
では何故(十分まどろっこしい?)効くのか?それはですね、この手のサプリは軟骨に効くというよりか、炎症を抑える効果があるんです。
痛みが慢性化し炎症が起きている膝は、血液の中の白血球(炎症の原因を攻撃する役目がある)が過剰に働き過ぎて、逆に痛みを引き起こしてしまうのですが、コラーゲン系のサプリには、その白血球の過剰攻撃を抑える効果があるんです。
というわけで、「効く人もいれば、効かない人もいる」という事なんですが、ここで問題なのが、どんなサプリでも良いわけではありません。
なぜなら、口から摂る場合は消化吸収の際に、コラーゲンがアミノ酸に分解され、分子の大きさが、どうちゃらこうちゃらと…ややこしいことがありまして、炎症を緩和させる効果が全てのサプリにあるわけではありません。(このあたりが値段の差、まさに玉石混合です。皆さまご注意を!)
ちなみに、皆さまがよく飲まれている「カルシュウム」にも、良いカルシュウムと悪いカルシュウムがありまして…。飲めば飲むほど…恐い話もあるのですが、今回は長くなりましたので、この辺で。
2017年02月20日
こんにちは!遅咲きの桜も散り、日が昇るのがすっかり早くなってきました。
我が家は朝日が昇りますと、飼っているインコが「ピーピー」鳴き出しますので、例え休日でも朝寝坊は許されません(笑)夏なんて5時前から鳴き出します・・・。
さて、今回のブログ記事は「腰椎分離すべり症」。最近なぜかこの症状の方が、たて続けに来院されるのです。(と言う訳でご紹介!)
「腰椎分離すべり症」といっても、あまり「ピン!」とくる方も少ないと思いますので簡単に説明しますと、背骨の腰の部分が骨折して、その骨がすべり、背骨周囲の神経に当たり、痛みが出ている状態です。
こうやって書きますと、おそろしく痛そうですが、本当に痛いです。勿論、症状の強弱はありますが、酷い方は日常生活もままなりません。
では何故こんな酷い痛みが出てしまうのか?これは「腰椎分離すべり症」に限った事ではありませんが、ある日急に「腰椎分離すべり症」になるのではありません。(どんな症状にも段階があります)
一例として、背骨の周りに付いている筋肉が常に緊張した状態が続くと、筋肉の付け根の背骨の突起部分に無理な力が掛かり、やがてその部分にヒビが入り、最終的には骨が折れてしまい、支えを失った骨がズレてすべり神経を圧迫する・・・という訳です。
ハリガネを1カ所で「コキコキ」曲げ続けると、いつか「ポキッ」と折れてしまいますよね。要するにアレと同じです。ハリガネが背骨で、曲げる力が筋肉の異常緊張です。(同じ様な発生機序で、陸上選手に多い「シンスプリント」がありますが、これはまた次の機会に説明しますね。近年のマラソンブームで「シンスプリント」でお悩みの方も多くなってます)
では、この「腰椎分離すべり症」をどうやって治療するか?ですが、これまた不思議な事に、レントゲンやMRIで検査し画像上問題があっても、症状の無い方もいるんです。(ヘルニア等も同様で、TVの健康番組でも紹介されていましたね)
ですから、例え分離していても、その部分への過度な筋肉の緊張さえ取り除けば、症状は消えていきます。(スポーツ選手の約20%は分離症だとか)
つまり「腰椎分離すべり症」でもスポーツが出来るのです。こう考えると、例え年配者の分離症でも、日常生活ぐらいは・・・と思いませんか?
腰椎分離症の体験記は、HP上の喜びの声のページ、もしくは「エキテン」の口コミ サイトをご覧下さい。
2017年01月13日
突然ですが、私は方向音痴です。車で遠出すると、必ず迷います。(それでも、学生時代は、一人 バイクにテントを載せて、夏中 九州や四国を走り回っていたのですが・・・)
ですから、土地勘といいますか、地名を言われても、いまいち「ピン」ときません。
で、ですね。先月から豊岡から週一で、患者さんが来られているのですが、どれだけ遠いかが、私は解っていませんでした。
それが、その方が(変形性の膝関節症)同じ症状で悩んでいるお母さんを連れて来て下さり、改めて距離感が解りました。
なぜなら初回の治療が終わり、受付で次回の予約を取る時に「11時頃に来れますか?」と尋ねましたら『11時に来るには、7時には出ないと・・・』と言われたのです。
そこで初めて、豊岡と大阪の距離感を知りました・・・。(恥ずかしい…)
実はそれまで「なんとなく、遠いんだろうな」とは感じていたのですが、私の中では三田の少し、北ら辺…くらいの感覚でした。(失礼)
それが地図で調べてみたら・・・、城崎のすぐ近く、少し北に上がれば、もう日本海じゃないですか・・・。(まったくもって、恐縮です)
勿論、家が遠いとか近いから「どうだ」という事はないのですが、それでも豊岡から、歩くのも膝が痛いのに、電車で来られる事を思いますと頭が下がります。
という訳で、一回でも早く、Hさんの膝が良くなる様に、頑張らせてもらいます!