サプリメントって、本当のところ どうなの?

 コラーゲン?グルコサミン?コンドロイチン? 

 近頃ちまたで話題のコラーゲン系のサプリメント(サメの軟骨等ですね)TVや新聞広告等で見ない日は無いんじゃないでしょうか?

 当院に来られる方の中にも、服用されている方や服用を迷われている方がいらっしゃいます。もちろん、個別に相談を受ければ、そのつどお答えさせて貰っていました。

 しかし、最近新患さんから、サプリメントの相談を受ける確率がやけに高いんです。ということは、HPを見られている方の中にも『サプリメントって
どうなの?』という疑問を持ってる方も多いのでは…と、思いまして今回はサプリメント、特に膝の軟骨に関してのお話です。

 まず、というか、いきなりの本丸。(まどろっこしいのは、性格的に嫌いなんで「ズバリ」いきます)『膝の痛みに、サプリは効くのか、効かないのか?』…お答えします。それは「効く人には効く。効かない人は、いくら飲んでも効かない!」『…なんじゃ、そりゃ!?』という声が聞こえてきそうですので、もう少し説明しますね。

 コラーゲン系のサプリを飲んで効く人は、「痛くて痛くて、うずいちゃって大変な人」です。つまり『腫れはあるは、夜はうずくは…』という方には効果はあります。しかしそれ以外の方は…あまり期待しない方がいいです。(プラシーボ効果といって、気持ちの問題で効くこともあります。これどんな薬にもあります)

 では何故、重症の方のみ効くのか?という疑問にお答えする前に、皆さま「ヒアルロン酸」の注射はご存知ですか?(膝に打つ 軟骨の保護材みたいなモノですね)このヒアルロン酸を直接膝に注射しても効果が無い方がいますのに、サプリを口から飲んで、都合良く膝にだけ行くわけがない…と整形の先生もおっしゃってます。(確かにそうですね)

 では何故(十分まどろっこしい?)効くのか?それはですね、この手のサプリは軟骨に効くというよりか、炎症を抑える効果があるんです。

 痛みが慢性化し炎症が起きている膝は、血液の中の白血球(炎症の原因を攻撃する役目がある)が過剰に働き過ぎて、逆に痛みを引き起こしてしまうのですが、コラーゲン系のサプリには、その白血球の過剰攻撃を抑える効果があるんです。

 というわけで、「効く人もいれば、効かない人もいる」という事なんですが、ここで問題なのが、どんなサプリでも良いわけではありません。

なぜなら、口から摂る場合は消化吸収の際に、コラーゲンがアミノ酸に分解され、分子の大きさが、どうちゃらこうちゃらと…ややこしいことがありまして、炎症を緩和させる効果が全てのサプリにあるわけではありません。(このあたりが値段の差、まさに玉石混合です。皆さまご注意を!)

ちなみに、皆さまがよく飲まれている「カルシュウム」にも、良いカルシュウムと悪いカルシュウムがありまして…。飲めば飲むほど…恐い話もあるのですが、今回は長くなりましたので、この辺で。