ウサギ、ネコの飼育はアトピーを招く!?

ネコやウサギは飼っている家庭で育った子どもは、アトピー性皮膚炎になるリスクが高い―― 。
そんな事実が国立成立医療センター研究所の調査で明らかになった。6月11日付の毎日新聞に掲載された。
記事によると、同研究所は昨年の1月に広島市内の小学校137校に在籍する2年生、1万1173人の保護者にアンケートを行った。そこで、子供が1歳までの間にイヌ、ネコ、もしくはウサギ・ハムスターなどのげっ菌類を家庭で飼育していかどうかが、アトピー性皮膚炎の発症率と関連性があるか調べた。
回答が得られた9974人の統計をとると、飼育していない家庭の子供はアトピー性皮膚炎が12、8%、ぜんそくが13、9%だったが、飼育歴がある場合は、アトピー性皮膚炎の発症率が15、3%、ぜんそくが16、7%とやや高くなることがわかった。
またペットの種類別に調べてみると、ネコを屋外で飼っていた場合、アトピー性皮膚炎において発症リスクは飼ってない場合とほとんど変わらなかったが、室内飼育の場合は約1、6倍リスクが高くなった。ウサギやハムスターを飼っていた場合はリスクが最大で約3、1倍となる一方で、イヌは屋内でも屋外でも飼育していないケースと比較して、発症リスクはほとんど変わらなかった。飼う動物の種類や、飼育が屋内か屋外で、発症リスクが変わる原因はまだわかっていない。